ボイスリフトと拡声
話者がマイクを手に持たなくも、また身に着けていなくも、まるで話者がすぐ近くで話しているかのように、全員が明瞭に聞き取ることができる。それがMXA920によるボイスリフト/拡声システムです。シーリングアレイマイクロホン、オーディオプロセッサー、パワードスピーカーを組み合わせることで、プレゼンや講義、チームの協業を成功させる明瞭な音を実現することができます。
ボイスリフトと拡声を使い分ける。
1対多
プレゼンテーションで使用されるような広い部屋では、聴き手はよほど意識を集中させなければ聞き逃してしまうことがあります。このような場合、拡声すなわち一人の声を多くの聴き手に届けるために音を増幅する仕組みが必要です。この「1対多」形式の場合は、クリアな音質を十分な音圧で提供することで、ノイズの大きな環境や、スピーカーから遠く離れた人がいる場合も安定して聞き取れるような増幅システムが適切です。
多対多
議論など発言のやり取りが多い会議では、聴き手が離れている場合は肉声が届きにくいことがあります。ハンドマイクを回していくのは煩雑で、スムーズなやり取りの妨げとなることも。そこで必要なのが、参加者全員が近距離で聞いている状態に近い音量・音質で聞き取ることができるボイスリフトシステムです。シーリングアレイマイクロホンとスピーカーをゾーンごとに配置し、ゾーン内の発言が他のゾーンのスピーカーから出力され、肉声の距離減衰を補います。これによって「多対多」形式でも離れた人同士が互いにしっかりと聞き取れる状態を作り出します。ボイスリフトを利用することで、ディスカッションだけでなく講義やセミナーにおいても、聴き手から活発な質問や発言が期待できます。
会議室でも教室でも。ボイスリフトと拡声で、会議や授業が「参加型」になる
ボイスリフトおよび拡声システムは、話者と聴き手が9m以上離れている場合に効果を発揮します。
企業の会議
企業の広い会議空間でボイスリフトシステムを採用すれば、その場のどこにいても会話が成立し、着席位置による有利・不利がなくなります。声を張り上げたり必死に聞き取ったり。そんな会議を終わりにできるよう、Shureがソリューションをご用意しています。
行政機関の講話やパネルディスカッション
行政機関の講話やパネルディスカッションでは、ハンドマイクやピンマイクを用意することなく、質の高い拡声システムを構築することができます。Shureのシーリングアレイマイクロホンを利用することで、拡声も明瞭で聞き疲れしない音質に。発言者から離れていることが、不利になりません。
高等教育機関
高等教育の場では、講義に参加するすべての学生の公平性を確保することが大事です。MXA920シーリングアレイマイクロホンは、拡声システムで講師の声をしっかりとした音量で再生することも、またボイスリフトシステムで、学生同士のコミュニケーションやディスカッションを活性化することも可能です。
MXA920によるボイスリフトと拡声
MXA920には、厳密に制御された8つのピックアップローブが装備されています...
オンボードIntelliMix DSPには電子ノイズ低減機能が含まれています...