【官公庁】 駐日フィンランド大使館様 | Dante接続に対応したデジタル・ワイヤレスによって、音質と美観の両方を向上 | Microflex Wireless

【官公庁】 駐日フィンランド大使館様 | Dante接続に対応したデジタル・ワイヤレスによって、音質と美観の両方を向上 | Microflex Wireless

はじめに

“音質はもちろん改善して、使い勝手も非常に良くなり、大変満足しています”

駐日フィンランド大使館 副領事・三等書記官(総務担当) ミッケ・キンナリ 氏

お客様プロフィール

◎ 導入事業者

駐日フィンランド大使館
業種:官公庁
https://finlandabroad.fi/web/jpn/ja-frontpage

◎ 納入事業者
アストロサーブ株式会社
http://www.astroserve.jp/

◎ 導入場所
導入場所:駐日フィンランド大使館 Piano Room
竣工日:2020年8月

課題

東京・南麻布にある駐日フィンランド大使館の『Piano Room』は、様々なイベントやセミナーが行われるレセプション・ルームです。各国の要人も来訪する施設であるため、大使館では常設のAVシステムをリニューアルし、音質を向上させることを検討。また、ケーブル類をできるだけ表に出さずに、室内の美観を向上させるということも課題でした。

ソリューション

駐日フィンランド大使館から依頼を受けたシステム・インテグレーターのアストロサーブ株式会社は、IP接続対応のスピーカーとDanteで接続できるMicroflex Wiressを提案。電波検証の結果、問題なく運用できることが分かったため、導入が決まりました。導入機器は、4chアクセスポイントMXWAPT4=-Z12、ボディパック型送信機MXW1/O=-Z12、ヘッドウォーンマイクSM35-TQG、ハンドヘルド送信機MXW2/SM58=-Z12が2本、デスクトップ型送信機MXW8=-Z12、38cmグースネックマイクMX415RLPDF/C、ミニショットガンマイクR189、2ポート充電ステーションMXWNCS2-J、4ポート充電ステーションMXWNCS4-Jという構成。グースネックマイクに関しては、背丈が高いスタッフが多いことから38cmの長めのものが採用され、ヘッドウォーンマイクは主にプレゼンター用マイクとして使用されます。そしてDante接続によって、極力ケーブルを表に出さないシンプルなセットアップを実現しました。

効果

Microflex Wirelessの使用感について、駐日フィンランド大使館 副領事・三等書記官(総務担当)であるミッケ・キンナリ氏は、その明瞭な音質を高く評価。今回のリノベーションが、今後の設備のモデル・ケースになると語ります。

「ここはフィンランドと日本及び各国からの要人が来られる施設ですので、より質の高いAVシステムを導入したいと考えました。今回のリニューアルによって音質はもちろん改善して、使い勝手も非常に良くなり、大変満足しています。ウェビナーやオンラインのプレゼンなど、いろいろな用途で使っているのですが、言葉がとても聴き取りやすいですね。また、ここではパーティーなども行われますから、目に見える部分にケーブルを這わせたくなかったのです。リニューアル後は、ケーブルがまったく見えませんし、その仕上がりには非常に満足しています。大使館の他のスタッフも皆、ポジティブな感想しかありません。今後、新しい建物を増築したり部屋を増やしたりした際も、この『Piano Room』が設備のモデル・ケースになると思っています」(ミッケ・キンナリ氏)

————————————————————————

スペシャルインタビュー

駐日大使館のレセプション・ルームの音響を、クリアな音質と安定した電波性能で支えるデジタル・ワイヤレス・システム、Microflex Wireless。その導入の経緯と使用感について、駐日フィンランド大使館 副領事・三等書記官(総務担当)のミッケ・キンナリ氏と、システム・インテグレーターであるアストロサーブ株式会社東日本営業部担当課長の佐藤道也氏にお話を伺いました。

————————————————————————

● 様々な催し物で使用されるレセプション・ルーム『Piano Room』

————————————————————————

——— この『Piano Room』は、主に要人を招いたレセプションやイベントなどで使用される施設とのことですが、北欧デザインの家具や雑貨が並べられた、とても素敵な雰囲気の空間ですね。

ミッケ この大使館は1980年代、“フィンランドと日本のデザインの融合”をコンセプトに建造されました。基本的な設計はフィンランドで行い、その後日本の技術や素材を取り入れてデザインを完成させたのです。置いてある家具やファブリックはフィンランド製のものが多いのですが、テーブルなどは日本でオーダーした檜製ですし、すべてをフィンランド製で固めているわけではありません。


——— 駐日フィンランド大使館として、近年取り組んでいることをおしえていただけますか。

ミッケ 民間と共同でたくさんの取り組みを行っていますが、一つ挙げるならサスティナビリティでしょうか。サスティナブル(持続可能な発展)というのは、フィンランドではとても重要です。また、自然と環境に関わる取り組みだけでなく、AIをはじめ最先端のテクノロジーにおいても協力しています。
 

——— 昨年『Piano Room』をリノベーションされたきっかけは何だったのでしょうか。

ミッケ フィンランドと日本及び各国からの要人が来られる施設ですので、部屋の意匠にこだわっているのですが、建造から約40年が経ちますから建物自体が古くなっていました。また、これまで使用していたAVシステムは、それほど悪いものではなかったのですが、より質の高いものを導入したいと考えたのです。特にスピーカーに関しては、プレゼンやイベントなどを行うこともありますので、その音質には特にこだわりました。同時に使い勝手や簡単に持ち運びができる機能性といった部分も改善したいと考えたのです。

 AVシステムの改修をお願いしたアストロサーブさんのことは、フィンランドのスピーカー・メーカーの日本法人に紹介してもらいました。我々自身もWebサイトなどを見て独自にリサーチしたのですが、今回と同じような案件の実績があり、信頼できるシステム・インテグレーターであると感じたため、最終的にアストロサーブさんにお願いすることにしたのです。こちらからアストロサーブさんには多くの要望を伝えましたが、彼らは物事をとても正確に理解し、我々の要望への対応も非常に的確でした。また運用開始後も、AVシステムを使用するためのトレーニングや調整などをしていただいていますし、より良いものに仕上げていくという姿勢はとてもポジティブに捉えています。

————————————————————————

● Microflex Wiressによって音質が改善し、言葉の明瞭度が向上した

————————————————————————

——— 『Piano Room』のマイク・システムとして、Microflex Wiressを採用していただきました。Microflex Wiressを選定された理由をおしえてください。

アストロサーブ 佐藤 スピーカーがIP接続に対応したものでしたので、Danteでスマートに接続できるマイク・システムとして、Microflex Wiressを推薦させていただきました。ミッケ様からは、ゴチャゴチャしたワイヤリングを可能な限り見せたくないという要望がありましたので、Danteで接続できるMicroflex Wiressがいいのではないかと。内装業者さんと協力しながら配線の工事を行ったのですが、意匠的にとてもきれいに仕上がったのではないかと思います。こういうAVシステムは、どうしても無骨な見た目になってしまうので、隠せる部分は隠しました。そこは今回、少し苦労したところです。
 

——— 導入していただいたシステムは、ボディパック型送信機、ハンドヘルド型送信機、デスクトップ型送信機と、ヘッドウォーンマイク、グースネックマイク、ミニショットガンマイクという構成です。

アストロサーブ 佐藤 ミッケ様からは、“グースネックマイクを固定で使いたい”という要望がありました。フィンランドの方は皆さん背丈が高いので、収音性能を上げるため、グースネックは38cmと長めのものを採用しています。ヘッドウォーンマイクは、プレゼンター用に使いたいという要望があったので採用し、プラス、SM58のハンドヘルド・マイクが2本という構成になっています。また、この大使館は電波的な障害がある環境ではありませんでしたので、アンテナは天井裏に設置しました。もちろん、事前にShureさんに協力いただきながら電波検証を行い、問題がないことを確認した上で設置しています。

 

——— 新しいAVシステムの使用感はいかがですか。

ミッケ 音質はもちろん改善して、使い勝手も非常に良くなり、大変満足しています。この施設のAVシステムは、単なる室内の拡声だけでなく、コロナ禍でのウェビナーやオンラインのプレゼンなど、いろいろな用途で使っているのですが、言葉がとても聴き取りやすいですね。

 ここではパーティーなども行われますから、目に見える部分にケーブルを這わせたくなかったのです。リニューアル後は、ケーブルがまったく見えませんし、その仕上がりには非常に満足しています。もう一つこだわったのが、サスティナビリティです。新しいAVシステムは、将来的な拡張性などを見据えて設置していただきました。今後、新しい建物を増築したり部屋を増やしたりした際も、この『Piano Room』が設備のモデル・ケースになると思っています。
 

——— 大使館の他のスタッフの方は何かおっしゃっていますか。

ミッケ 基本的に皆、ポジティブな感想しかありません。特に評価されているのが使い勝手で、ワン・タッチで簡単に使うことができると大変好評です。これまではプロジェクターを使うだけでもとても大変でしたので、この直感的な使い勝手にはとても満足しています。
 

——— 最後に、Shureに対するイメージがあればお聞かせください。

アストロサーブ 佐藤 製品ラインナップが豊富で、用途に合わせて最適なものを選択できるというのは、Shureさんの大きな魅力なのではないかと思います。それと何かあったときのサポート体制ですね。Shureさんに相談すると、すぐにアクティブに動いてくださるので、大変良い印象を持っております。特に今回納入させていただいたワイヤレス製品ですと、電波というのは目に見えませんから、システム・インテグレーターとしては不安があるわけです。その点Shureさんは、電波検証を一緒に行っていただけるので、こちらもお客様に安心してご提案できます。製品が長期的に供給されているというのも、システム・インテグレーターとしては安心できますね。

ミッケ Shureさんのことは以前から存じ上げていて、SM58が世界的なマイクロホンであるということも、もちろん知っています。私は日本に赴任する前、ニューヨークで別の仕事をしていたのですが、そのときのオフィスでも今回と同じようなShureさんのワイヤレス・マイク・システムが使用されていました。想像がつくと思いますが、マンハッタンは電波環境が非常に良くありません。そんな環境下でも安定して使用できていたShureさんの製品に関しては、当時から信頼を置いていました。ですので今回も安心して採用したのです。

駐日フィンランド大使館 副領事・三等書記官 ミッケ・キンナリ氏(右)とアストロサーブ株式会社 東日本営業部担当課長 佐藤 道也氏(左)

※撮影時のみマスクを外しています。


Shure(シュア)の事例・製品に関するお問い合わせはこちら

 

導入製品

製品名 説明
MXW1 MXW1 1 無指向性マイクロホン搭載ハイブリッド ボディパック型送信機およびMicroflex Wireless マイクロホンシステム対応の外部マイクロホン入力
MXW2/SM58 MXW2/SM58 2 Microflex Wireless マイクロホンシステム対応のハンドヘルド送信機
MXWAPT4 MXWAPT4 1 Microflex Wireless マイクロホンシステム対応の、壁/天井にすっきりとマウントできる4チャンネルワイヤレスアクセスポイントです。
SM35 SM35 1 パフォーマンス用ヘッドセットカーディオイド・コンデンサーマイクロホン
MXW8 MXW8 1 Microflex Wireless マイクロホンシステム対応のグースネックベース型送信機。5インチ(12.7cm)、10インチ(25.4cm)、15インチ(38.1 cm) のMicroflexグースネックマイクロホンに対応
MX415 MX415 1 38cmのモジュラー式グースネックマイクロホンは、スマートでプロフェッショナルな外観と、正確な音の再現性を提供。
R189 R189 1 Microflex®(MX)グースネック/オーバーヘッドマイクロホンの全モデルに対応したミニ・ショットガン・マイクカートリッジ
MXWNCS2 MXWNCS2 1 Microflex Wireless マイクロホンシステム対応の、マイクロホン充電ポートを2基備えた充電ステーション
MXWNCS4 MXWNCS4 1 Microflex Wireless マイクロホンシステム対応の、マイクロホン充電ポートを4基備えた充電ステーション