【大学】慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス様|混信を防ぐワイヤレスマイクを採用|ULX-D®
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2015年、25周年を迎えた慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)。最先端の研究テーマと実践的な講義を行なうために、充実した学習支援体制を導入している日本屈指のキャンパスだ。SFCではそのためキャンパス全域にWi-Fi環境の設置や先端AV機材、3次元プリンターなどを導入している。
このキャンパスの各教室で採用されているのがShureのデジタル・ワイヤレス・システムULX-Dである。その導入の経緯、また実際に運用を行なっての印象を、キャンパスのAV機器全般を管理するマルチメディアサービス担当の長坂 功氏に伺った。
SFCでは、現在68chものShureデジタル・ワイヤレス・システムULX-Dが運用されている。「2012年からΩ(オメガ)館の11教室と21教室を皮切りに設置し始めました。その後は更新のたびにULX-Dを導入しています。」ULX-Dシステムの発売は2012年4月で、SFCでは発売とほぼ同時期に導入を決めている。その理由を伺うと「Shureは多くのライヴで使われていますから、ネームバリューがあり、我々も知っているメーカーでした。それが教室にあったらクールだよね、とスタッフが言うんです(笑)。実際に私も質感やデザイン、そして音質を確認して導入を決定しました。」
もちろん、大学という施設に求められる性能をULX-Dシステムが有していることが大きな理由である。「授業を妨げる混信は絶対に避けなければなりませんが、教員や学生はつい、他の教室にマイクを持って行ってしまう事があります。そういう混信や入れ替わりが日常的にありますので、そんなミスに対応するワイヤレスマイクが良いと思っていました。」ULX-Dシステムは、B帯ながら多くのチャンネルを運用できるShureによる独自の技術HD(ハイデンシティー)モードを搭載。B帯でも30chの同時運用を可能にしている。また、受信機と送信機の同期モードがあり、前述のようにマイクロホンが入れ替わってしまった場合でも混信の恐れが無く、同期した受信機でしか運用できないため盗難の心配もほとんど無い。さらに、重要な会議等の場合、極めて秘匿性の高い暗号化技術を採用していることも安心材料の一つになっている。なお、長坂氏によるとWi-Fi環境の充実のため、2.4GHz帯についてはPC用と限定しており、その帯域を使用したワイヤレス・マイクロホン・システムは最初から選考外だったとのこと。
「私は他の大学へも設備を見学しに行くのですが、ワイヤレスマイクは使用する場合に申請が必要であったり、ワイヤレスマイクを置いてあるロッカーにはカギを掛けたりといった運用を行なっている大学が多いんですね。でも、SFCに関してはほとんどの教室の教卓に置いてあり、教員でも学生でもいつでもすぐに使える。そういう運用にULX-Dのシステムはすごくマッチしていると思います。」と氏は語る。
確かに他にもバッテリー管理についても、スタンド型の充電器があるので、そこに挿しておけばいつでも充電できるようになっているし、約11時間という連続使用時間も学校のような長時間使用にはうってつけだろう。また、長坂氏は運用し始めてからおよそ3年間、ハンドヘルド型送信機は何度も床に落ちているにもかかわらずヘッド部分の凹みのみで大きな破損事故がないことも挙げていた。
最後に長坂氏に音質について伺った。「教員にも満足して使っていただけていると思っています。赤外線や古いアナログワイヤレスなどに比べると圧倒的に音が違いますからね。吐息の部分から含めて臨場感のある音が出ていると思っています。マイクなんて音が出ていればいいという人もいるでしょうが、そこはこだわって音質の良いものを採用しました。授業も音が良いに越したことはないですからね。」レイテンシーにおいてもまったく気にならないと語る。
2015年の夏、θ(シータ)館の大講義室には4K表示ができる大型LEDディスプレイを導入したSFC。今後もメインテナンス性に鑑み、できればすべてShureのデジタル・ワイヤレス・システムに統一したいと語っていた。
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導入製品
製品名 | 量 | 説明 | |
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ULX-D® | プロフェッショナルSRに最適な、高耐久性でインテリジェント、暗号化対応のハードウエアで、妥協のない明瞭な音質と卓越したRF パフォーマンス効率性を提供します。 |