【企業】株式会社ドーコン様|議論の品質向上を目指して最良の会議室音響へ強化|シーリングマイクMXA910、P300、Microflex Wireless他
“Shureは音声の問題を解決してくれました。準備が簡素で使い勝手がよく、Web参加者も会話が聞こえやすく、会議の質が向上したと好評です”
株式会社ドーコン管理本部総務部次長水野宏規氏
お客様プロフィール
◎導入事業者
株式会社ドーコン
事業内容:総合建設コンサルタント:道路や橋、川やダム、水道や公園、公共建築物の計画・設計・施工管理・災害対応等
https://www.docon.jp/
◎納入事業者
株式会社札幌トランジスター
http://stc-net.co.jp/
◎導入場所
導入場所:本社ビル(新札幌)大会議室
竣工日: 2023年9月
課題
北海道を中心に建設コンサルティングサービスを提供するドーコンは、東京・東北支店とのWeb会議に音声の問題を抱えていました。既存の設備では音が聞こえにくく、議論に参加しにくい場面もありました。さまざまな製品を試して導入したスピーカーホンも、マイクの準備が手間で、収音の問題をすべて解決できたわけではありません。コロナ禍を経てWeb会議の需要が増大した同社は、新社屋の建設に合わせて最高品質の音響設備の導入に踏み切りました。
ソリューション
マイクの準備や調整の手間に悩まされていたことから、ドーコンは天井設置型のマイクに注目しました。音が業務コミュニケーションを支える重要な要素と判断し、最高品質の製品としてShureのシーリングアレイマイク「MXA910」を選定。インテグレーションを担当した札幌トランジスターは、多目的に活用できる広大な会議室全体をカバーしながら映像設備と連携できる、かつ簡単に準備・利用できるように工夫しました。
効果
音響の問題はクリアできました。音が聞こえにくいことに悩んでいた社員も、よく聞こえるようになった、議論の質が向上したと導入効果を強く感じています。誰でも簡単な操作で利用を開始でき、音量などを調整する必要もなく、総務部門の負担も軽減できました。ハンドマイクも容易に連携でき、使い勝手もよいため、導入後に開催された社内発表会ではクリアな音声でプレゼンテーションを配信することができました。
【スペシャルインタービュー】
議論に参加できない! Web会議の需要拡大と音響問題の深刻化
ドーコンは1960年、北海道開発コンサルタント株式会社として北海道・札幌市で創業しました。現在は建設コンサルタントとして、交通・河川の整備、農業や都市など北海道および東日本を中心とした日本のインフラ/社会基盤構築を下支えしています。国や自治体の方針や取り組みに従って建築事業者が適切・迅速に施工できるように、調査・建設計画・設計などを手がけます。事前には環境保全や防災など幅広く検討を行い、いざ災害などのトラブルが発生した場合にも迅速に調査して対応策を練り、社会基盤の再構築に寄与します。
「一般的にはそれぞれの領域の事業者が専門的に活動するものですが、ドーコンはあらゆる分野のプロフェッショナル組織を有しており、総合的にサービスを提供できるという特長があります。交通、河川、環境、土質・地質、農業、建築、都市土木、総合計画まで広範に取り組んでいるからこそ、大規模かつ複雑なプロジェクトでも、スピーディに高品質なコンサルティングサービスを実現できると自負しています」と、ドーコン管理本部総務部次長の水野宏規氏は述べています。
株式会社ドーコン水野宏規氏
建設コンサルタントという特性上、ドーコンではさまざまな関係者との話し合いが頻繁に発生します。そこで近年はテレビ会議システムを活用し、出張対応が困難になりがちな東京支店・東北支店との遠隔会議を行っていました。
しかし、この会議システムは音の課題を抱えていました。特に問題視されていたのは経営会議など複数名・複数拠点が参加する会議です。支店から遠隔で参加していた社員からは、本社側の音声が聞き取りにくかった、聞こえなかったという声が増えていました。内容が聞き取れないため議論に直接参加できず、あとから対処するしかないというケースもありました。
会議室の改善に乗り出した水野氏らは、札幌トランジスターの支援を受けながら、さまざまなマイク/スピーカー製品を試しました。またコロナ禍の影響でテレビ会議システムだけではなく、Web会議ツールの活用も増えたため、最終的にはある程度の品質が確保できるスピーカーホンを選択しましたが、大きな会議室ではマイクを数珠繋ぎに配線してテーブルへ設置する必要があり、総務担当者が準備作業に追われました。そうして準備してもマイクの性能には限界があり、やはり音が取れていないというケースもありました。コロナ禍を過ぎてもWeb会議は必要とされたため、新しい社屋を建設するタイミングに合わせて、水野氏は大幅な音響設備の強化を計画したのです。
フレキシブルな大会議室をカバーできる最良の音響設備
2023年9月に竣工したドーコンの新社屋は、開放的な執務スペースや柔軟な業務に対応できる多目的スペース、食堂や喫茶などリフレッシュスペースを用意し、コロナ禍を越えた社員が働きやすく、積極的に出社したいと思う環境を目指しました。エントランスには北海道産の木材・石材を多用し、落ち着いたイメージを演出しています。
特に音響設備を強化しようと計画されたのは、エントランス近くに設置された大会議室です。移動式の壁を活用し、通常は3つの大会議室として利用し、3部屋をつなげば広大なセミナールームとして活用することもできます。
「当社は会議の音を気にする社員も多く、最良の環境を整備したいと考えていました。そこで以前から紹介を受け、展示会などで性能を体験していた『MXA910』の本格導入を考えました。大会議室は社員研修や講習会など、大型スクリーンやハンドマイクを組み合わせて幅広く活用したいと考えていたので、総合的に対応できるShureの音響ソリューションに注目していました」(水野氏)
シーリングマイクであれば利用者が触れる必要もなく、簡単かつスピーディに会議を開始できる、マイクを意識せずに会話することができるという点も、総務部門担当者として重要な要素だったと水野氏は述べています。
会議室の音響・映像設備を担当した札幌トランジスターシステム営業部営業推進グループセールスディレクターの新家子貴士氏は、新しい大会議室の音響設備について「双方向コミュニケーション」を重視したと語ります。
株式会社札幌トランジスター新家子貴士氏
「高品質なShureのシーリングアレイマイクであれば、スムーズなコミュニケーションが期待できます。ただし、ときに3部屋ときに1部屋と形状が変化する広大な会議室ですから、収音の最適化が欠かせません。Shureは導入現場でのサポートを重視しており、技術的なアドバイスを提供してくれたため、最良の音響を整備できたと感じています。ハンドマイクを含めてタッチパネルの簡単な操作で部屋のパターンに合わせて音響・映像の設定を最適化できるようにし、利用者はほとんど準備しなくてよいよう工夫しました」(新家子氏)
様々なレイアウトに柔軟に対応する、シーリングマイクMXA910
会議の用途に応じて、ハンドマイクを組み合わせることも可能
発言のタイミングに悩まない、コミュニケーションの品質向上
2023年9月の新社屋竣工に合わせて、新しい大会議室もオープンしました。
「MXA910は、苦慮していた課題を解決してくれました。準備の手間もなく誰もが簡単に利用できますし、会議中に設備を調整するため呼び出されることもありません。部屋のどこにいてもしっかりと収音してくれるため、発言のタイミングに悩むことなく安心して議論できるようになった、会議の質が向上したと好評です。音が聞き取れないことに悩んでいた支店の社員も、よく聞こえるようになったと高く評価してくれましたよ」(水野氏)
すでに大会議室はさまざまな会議に活用されており、直近では社内の「技術研究発表会」でもShureと札幌トランジスターの音響ソリューションが活躍しました。社員が研究した先進技術などを報告する重要なイベントでしたが、各支店・拠点にもクリアな音声で配信することができました。以前利用していたマイクは扱いにくい点がありましたが、Shureのハンドマイクは収音性能に加えて、スイッチのオンオフや電池の保ちなど使い勝手も申し分ないとのことです。
ドーコンでは、従業員のさまざまな要望を吸収しながら、会議室の音響設備や活用方法を強化していきたいと考えています。Shureソリューションには非常に満足しており、パフォーマンス用ヘッドセットコンデンサーマイクロホン「SM35」を追加で導入いたしました。Shureであれば1つのアーキテクチャで対応でき、ハンマイクでもヘッドセットでも自由に慣れたものを使えるようになるという考えです。
「音は、私たちの業務・コミュニケーションを支えるたいへん重要な要素だと認識しています。Web会議であっても、対面と変わらないコミュニケーション品質が求められています。Shureの音響ソリューションは高性能で、予想以上の収音性能に驚いています。札幌トランジスターの使いやすさを追求したインテグレーションにもたいへん満足しています。より小規模な会議室に最適化された製品があるとありがたいですね。今後もさらなる音響技術・製品の進化を期待しています」(水野氏)
左から、株式会社ドーコン管理本部総務部次長水野宏規氏、株式会社札幌トランジスターシステム営業部営業推進グループセールスディレクター新家子貴士氏