【企業】レッドブル・ジャパン株式会社様|対面と同等レベルの議論をWeb会議で実現、100%以上の導入成果|シーリングマイクMXA920、P300
“最適な設定と調整によって、同じ会議室で会話しているかのような音響設備を実現できました。Shureのサポートがなければ、この会議室の強化プロジェクトは成功しなかったでしょう”
レッドブル・ジャパン株式会社
お客様プロフィール
◎導入事業者
レッドブル・ジャパン株式会社
事業内容:清涼飲料水の輸出入・販売、スポーツ/ダンス/音楽/モータースポーツ/eスポーツなどのメディア事業
https://www.redbull.com/jp-ja/
◎導入場所
導入場所:レッドブル・ジャパン本社(六本木)会議室・カフェエリア
竣工日:2023年9月
課題
レッドブルは人気のエナジードリンクとスポーツ/音楽などのイベントでよく知られています。グローバルのコミュニケーションが多く、フェイス・トゥ・フェイスを重視するレッドブル・ジャパンでは、需要が高まるWeb会議の音声品質を高めて、公平な議論参加を提供したいと考えていました。しかし、既存のテーブル設置型マイクは品質が低く、音に関する苦情も多いのが実情でした。
ソリューション
レッドブル・ジャパンでは、オフィスの移転プロジェクトに合わせて、会議室の音響改善を計画しました。オーストリア本社でもテスト導入が進んでいたShureのシーリングアレイマイク「MXA920」に注目。ショールームで性能の高さを体験したことにより、導入範囲の拡大が決断されました。重要なミーティングの多い役員会議室、6つの中会議室、さまざまなイベントを開催する広いカフェエリアにもMXA920が導入されました。
効果
毎日のようにWeb会議が開催されていますが、いずれもトラブルなく安定的な音声を届けられています。利用者も「音声品質が向上した」「同じ会議室で話しているかのよう」と好評です。メンテナンスフリーで、運用性が高い点も高く評価されています。カフェエリアにはイベント会場の雰囲気を配信する目的で設置されていますが、既存のハンドマイクやスピーカーとの連携をShureがサポートし、会議にもイベントにも最適な音声品質を実現しています。
【スペシャルインタビュー】
対面コミュニケーションを重視、オンラインでも公平な議論を
東アジアの機能性飲料にインスピレーションを受けたディートリヒ・マテシッシ氏は1984年、オーストリアでレッドブルを創設しました。それから3年をかけて清涼飲料水「レッドブル・エナジードリンク」を開発、1987年4月に発売しました。同社は積極的な宣伝活動でも知られ、モータースポーツやエアレース、エクストリームスポーツ、eスポーツ、エクストリームダンスや音楽イベントなどのパートナー/スポンサーとなっています。2023年には世界で121億3,800万本ものレッドブルを販売するなど、若年層を中心に世界中のアスリートやクリエイターから人気を集めています。
日本ではレッドブル・ジャパンが2005年に発売しました。その後、コンビニエンスストア等の小売店を中心に販売を広げていきました。現在、国内には東京・六本木のほか5都市に6拠点を構え、エナジードリンクの販売やイベントの開催など積極的に活動しています。
レッドブルはワーキングスペースにもこだわり、自社ブランドの文化を色濃く反映したオフィス作りを徹底しています。コラボレーションを重視する一方で、個人が集中できるような設計が特徴です。
レッドブルはグローバル企業ですから、各国のオフィスとのWeb会議も頻繁に開催しています。またレッドブル・ジャパンは、近年のビジネスの急拡大に合わせて人員も大幅に拡充したため、会議室の不足が目立つようになりました。そこで同社は2023年、オフィスをグレードアップする目的で移転し、会議室を大幅に増強しました。従来は12部屋だったものを31部屋まで増やし、全室でWeb会議を可能としています。
会議室のアップグレード計画で、課題としてあがったのが音響です。レッドブルはもともとグローバル拠点間のオンラインコミュニケーションが多く、2020年以降のコロナ禍でWeb会議のニーズがいっそう高まりました。一方で、企業文化としてフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションを重視しており、音声が低品質なWeb会議には不満がありました。そこで同社では、オンラインであっても対面と同等の品質で公平に議論へ参加できる音響環境が望ましいと考えていました。
従来のオフィスでは、Web会議システムは一部の会議室にしか設置されていませんでした。その部屋ではテーブルに設置する有線マイクを利用していましたが、収音性にムラがあり、音声品質への苦情も少なくなかったのです。レッドブル・ジャパンは音楽イベントなども手がけていますから音にこだわりのある従業員も多く、会議音響を完璧にする収音性の高いマイクが求められていました。そこで注目されたのが、Shureの天井設置型マイクです。
MXA920が2台導入された役員会議室
ショールームでShureの実力を体感し、大幅な導入拡大を決断
レッドブル・ジャパンのオフィス移転プロジェクトが進んでいたとき、レッドブル本社などでもShureのシーリングアレイマイク「MXA920」や「MXA710」のテスト導入が進んでいました。各国のIT担当者どうしで情報を交換して高く評価していることを知り、日本でも導入を検討すべく、ShureのショールームでMXA920の実力を確認しました。
レッドブル・ジャパンによれば、MXA920の収音性、指向性、音声処理機能はいずれも高レベルで、他のマイクとの大きな差を確認できたとのことです。特に指向性は、仮想的なショットガンマイクのように機能し、会議質で話者の声を確実に収音と評価されました。もともとレッドブル・ジャパンでは役員会議室とカフェエリアへの設置を検討していたのですが、MXA920は自社に必要なソリューションと判断され、他の会議室への導入が決定しました。
最終的にレッドブル・ジャパンでは、20名ほどを収容して経営会議など重要なミーティングを開催する役員会議室、従業員が休憩や飲食に利用したりイベントを開催したりするカフェエリア、10名ほどを収容する6つの中会議室に、それぞれMXA920を設置しました。
広いカフェエリアには大型のLED
様々なイベントに対応できるよう
既存システムとMXA920を連携
サイネージのほかDJスペースなども設置され、全社的な会議やセミナー、エンターテインメントなどさまざまなイベントを開催することができます。レッドブルでは、Shureのワイヤレスハンドマイク「QLX-D」とMXA920を併用しています。このMXA920はイベント参加者の生の声を拾い、オンライン配信で会場の雰囲気を伝えるために用いるそうです。そのためShureのエンジニアが、ハンドマイクやスピーカーに合わせて音質を精細に調整しました。
レッドブルスタッフも大満足、Shureのサポートで成功へ
新オフィスのオープン以来、MXA920を導入した会議室では、毎日何らかのWeb会議が開催されています。いずれも非常に安定的に稼働しており、オンラインでも同じ会議室で会話しているかのようだと好評です。レッドブル・ジャパンの抱えていた音に関する課題はすべて解決することができたほか、利用者がスイッチなどを触れる必要がないこと、オフィスデザインを損ねないことなどを高く評価しています。
Basketballという名がついている中会議室
MXA920が1台導入された中会議室
レッドブル・ジャパンは、Shureのサポートも高く評価しています。音声品質や利用方法を納得できるまでデモンストレーションで体験できたこと、会議システムやミキサーとスムーズに連携できたこと、カフェエリアでの最適な調整などを踏まえて、Shureの協力によって音響改善プロジェクトを成功できたとのことです。
レッドブル・ジャパンでは、Shureの会議音響ソリューションの活用をさらに拡大したい意向です。国内の他の拠点での採用を積極的に検討するほか、ピンマイクなど用途・ニーズに合わせたマイク製品の導入も計画しています。Shureマイクの高い音声品質を最大限に活用できるようなイベントも検討中です。
レッドブル・ジャパンは、今回の移転プロジェクトで音響設備の強化を推進し、音の重要性を改めた確認できたとしています。イベントなどで高度な音響設備を活用する同社にとって、会議室も同様というわけです。Shureは、レッドブルの音響パートナーとして、今後も先進的なソリューションと高品質なサポートの提供に務めます。