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変化するイベント形式におけるオーディオの課題に対処する方法

イベント業界が徐々に回復するにつれて、主催者は、参加者を安全に、かつリモートでイベントに引き込むという新たな課題に対処しなければなりません。
January 03, 2022 |
Roundtable seating plan for social distanced event set up. Image ©Marc Lazzarini

イベント主催者は、会場や会議室にゲストや出席者が徐々に戻ってきていることを歓迎しています。当然ながら、すべての参加者の安全と健康維持のためにソーシャルディスタンスが要件となっているため、これまでと状況は少し違います。

同時に、多くの人が依然として、イベントに関わりたいと思いつつも、対面式のライブイベントには参加できない(または参加したくない)ため、自宅や別の場所から参加しています。

皆が求めているのは、見かけでもある程度の日常に戻ることです。しかし、この新たな現実が、イベント主催者と機器供給事業者が対処しなければならない新たな課題をもたらしています。最も重要な問題は、全員にとって魅力的な体験を提供するにはどうすればよいか、ということです。2020年に実施された調査100 Event Statistics (2021 Edition)』(EventMB Studioチーム、2021年2月2日発行)では、仮想形式へと方向転換しているイベント主催者にとって、エンゲージメントが群を抜いて大きな課題であること、またテクノロジーの力を借りてライブイベントの体験に匹敵するものにしたいと考えていることが分かりました。

オーディオ品質が極めて重要

2020年はじめ、パンデミックが世界的混乱を引き起こす前に、Shureが委託して実施された、ビジネス会議の現状と将来に関する調査『Every Voice thought leadership report』 で、仮想会議は必須のビジネス機能と見なされていることが明らかになりました。しかしながら、ユーザーは絶えずオーディオに関する問題に悩まされていました。ビジネスワーカー5人中4人の最大のフラストレーションは、仮想会議のオーディオに関連する問題でした。聞き覚えのある問題でしょうか。読者の皆さんが会議の主催者、プランナー、あるいはAV機器事業者であれば、オーディオ品質の問題は、企業だけにとどまらず、イベントの世界にも到達していることをご存知でしょう。

イベントの参加者が、同じ部屋にいても他の人が話していることを明確に聞き取れない場合、その参加者はどうするでしょうか?音声が聞き取りづらく、イベント内容も把握しづらい低品質のオーディオのライブストリームで、リモート参加者は集中力を保てるのでしょうか? どちらの場合の参加者も、ただただ興味を失います。ぼーっとしてしまうか、リモート参加者の場合はイベントを退席してしまうでしょう。いずれにしろ、イベント主催者はそのような体験をさせたくはありません。

対面式とリモートの2つのシナリオと、そこで生じるオーディオの課題について詳しく見ていきましょう。

対面式イベントのためのオーディオ

会議およびイベント担当者を対象に行われた調査2021 Global Meetings and Events Forecast』(American Express Global Business Travel発行)では、イベントの安全性とセキュリティに影響する最大の要因(回答者の77%が言及)は、ソーシャルディスタンスへの適応だったとしています。

これは、参加者同士の間で距離をとれる、より広いスペースでイベントを開催しなければならないということです。会場の収容人数によりますが、通常は参加者が少なくなります。空間が広いことから、学校の体育館や公民館などが会議の場に転用されるケースが見られました。スタジアムといった、従来は使ってこなかった他の会場は、ソーシャルディスタンスの要件に適応できる屋外のスペースとなります。

こうした広い空間の場合、課題は明確です。座る人の距離が離れるほど、聞き取りづらく、自分の声も届きにくくなるということです。そのため、特に広くて音響的に条件の厳しい会場では、座席配置を分散しても参加者の意見交換が妨げられないようにすることが重要です。

Shureは、オーディオ体験はライブの魅力を奪うものではなく、むしろ高めるものであるべきだと考えています。Shureのソリューションは、Microflex® Complete Wireless(MXCW)デジタルカンファレスシステムです。信頼性の高い柔軟なサウンドシステムで、マイクロホンとラウドスピーカーを1つのワイヤレスカンファレンスユニットに統合しています。イベント参加者は簡単に参加でき、各自の席ですべての言葉を高音質で聞き取れます。また、ケーブルが不要なため、面倒なワイヤーの配置やワイヤーを隠す必要がなくなり、つまずくリスクも低減するほか、あらゆるタイプの会場やレイアウトにおいても一時的なAV機器のセットアップの影響を最小限に抑えます。

オンラインイベントのためのオーディオ

物理的なイベント以上に、仮想のカンファレンスや会議によって、最も厳しい時期にもイベント業界は支えられてきました。参加者は多くの場合、それしか参加方法がないことを承知して、リモート参加のマイナス面を受け入れていました。しかし、そうした状況が変化しています。最近の調査100 Event Trends for 2021』(EventManagerBlog.com、2021年1月8日発行)により、イベント事業者の67%は、ハイブリッド型(リモートと対面式を組み合わせた形式)のイベントが、今後の主流になると感じていることが判明しています。このように、イベント主催者は、オンラインのイベント参加者に対して優れた音声を提供し、リモート参加者がちゃんと参加できていると感じられるようにする必要があります。

Shureによる、新型コロナウイルス流行前の調査では、バックグラウンドノイズとエコー、接続の問題、音声の完全な途絶、および話す人の声がマイクロホンで拾われないことが、仮想会議でのオーディオに関するフラストレーションの大きな原因であったことをすでに突き止めています。そして、現在ではこの問題が、いわゆる「Zoom疲れ」によって悪化しています。 

ShureのMXCWシステムは、イベント主催者にその解決策を提供しています。それは、イベントライブストリーミングに向けた高品質のオーディオで実現します。ローカル参加者には各自専用の音声収録用一体型カンファレンスユニットを提供する一方で、ネットワーク対応のシステムでイーサネットを介したDanteデジタルオーディオのほか、ライブストリーミングやミーティングソフトウェアなど、ダウンストリーム機器と簡単に統合できるようアナログXLRがサポートされています。シンプルでセットアップが簡単というのが、MXCWの強みです。

イベント主催者が頼れるオーディオ

Shureは、イベントのプランナーや主催者が流動的で不透明な時期を過ごしていることを理解しています。幸いなことに、業界が徐々に適応していくにつれて、前向きな兆しが見えつつあります。

当社は、お客様が仮想と対面の両方の参加者に卓越した体験を創出するにあたって頼りになるオーディオテクノロジーを提供することを目指しています。あらゆるイベントに対応する、強力でスケーラブルかつ実績のあるワイヤレスオーディオによって、これまでと違う状況にも容易に適応できるよう支援します。

詳細情報
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Shure Incorporated
Shure has been making people sound extraordinary for nearly a century. Founded in 1925 and headquartered in Niles, Illinois, we are a leading global manufacturer of audio equipment known for quality, performance and durability. For critical listening, or high-stakes moments on stage, in the studio, and from the meeting room, you can always rely on Shure.

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