Shure Microflex Complete Wirelessがドイツの地方議会でスムーズな会議を実現
顧客プロフィール
ドイツのバートキッシンゲン地区の地方議会では、60名の議員を収容できる会議場を新たに探していました。議員たちは通常、最大収容人数70人として設計されたバートキッシンゲンの市役所の会議室に集まっていましたが、ソーシャルディスタンスのルールに準拠するために、代わりの会場として運よく見つかったのが隣町のネルトリンゲンの体育館でした。
課題
コロナに関する安全規定により、各議員にそれぞれテーブルと椅子が与えられました。体育館では、十分な距離を保ってテーブルが横に10台、縦に6列並べて配置されました。また、投票や質疑の際には、自分の席を離れたり中央の議会テーブルに座ったりするなど、参加者が自由に動けるようにすることも重要であったため、これを実現するためには、ワイヤレスなテクノロジーが必須でした。最後に、この転用された体育館を会議場として運用することを支えるために、報道席と一般席の音声システムの強化が求められていました。
ソリューション
2020年5月11日、バートキッシングの地方議会の最初の会議がネルトリンゲンの体育館で行われました。会議用のテクノロジとして、Kohl UGのイベントテクノロジカンパニーはShure Microflex® Complete Wireless会議システムを採用しました。これは、64台のワイヤレスMXCW640カンファレンスユニットと、MXC416DF / C Dualflexグースネックマイクロホン(40 cm)で構成されています。このシステムは、マイクロホン、ラウドスピーカー、およびタッチスクリーンを1つのポータブルユニットに統合しているため、「優れた音声品質」や「自由に動ける」という議会での要件を満たしていました。MXCWAPTアクセスポイントトランシーバーは中央管理デバイスとして機能し、音声のルーティングだけでなく、自動チャンネル切り替えなどの周波数管理も行います。報道席と一般席については、ラウドスピーカーを暫定的に設置することで音声システムを強化することにしました。これは、1台の送信機と2台の受信機を備えたPSM1000インイヤーモニタリングシステムで実現されます。
効果
会議の参加者からは非常に良い評価を得ました。音声環境があまり良くない体育館であることを考えても、スピーチが明瞭に聞こえたこと、さらに運用がシンプルで、ワイヤレスマイクロホンユニットのおかげで動きが制約されなかったことがポイントでした。会議は通常どおり効率よくスムーズに行われ、次の会議では、第1回の会議でも行われた従来の挙手による投票に代わり、MXCW640ワイヤレスカンファレンスユニットのデジタル投票機能も使用する予定です。新しくShureを導入したことは、Kohl UGにとっても成功であったと言えます。今後の会議のためのレンタル契約はすでに合意されており、Shureは不確かな時代に必要な柔軟性と計画に関する保証を提供しています。
コロナの流行は、公私ともに人々の生活のすべての分野に影響を及ぼしたため、誰もが現在の組織の構成を再考し、新しい働き方を導入することを余儀なくされました。これは、連邦政府から地方のレベルまで、重要な意思決定を行う政府や政治家にも影響を与えています。政治集会向けにカンファレンスシステムを統合することは、通常でも複雑な作業ですが、転用した体育館で64台のマイクロホンユニットを使用して行われた地方議会の会議は、Kohl UGのような経験豊富なAVスペシャリストにとっても新しい挑戦でした。