【企業】株式会社類設計室様|多様な共創を実現する共創劇場、全社会議で活発な議論を支援|MXA920

“MXA920は、話者がマイクを意識することなく発言でき、オンラインでクリアな音声を伝えることができるため、大勢が参加する全社会議でも議論がいっそう活性化しています。デザイン性にも優れており、新しい施設にマッチした設備を設計することができました”
株式会社類設計室 設備設計部 平木 千翔氏
お客様プロフィール
◎導入事業者
株式会社類設計室
事業内容:建築設計・監理、設備設計、都市・地域計画、インテリアデザイン、教育事業、農園事業など
https://www.rui.ne.jp/
◎納入事業者
株式会社映像システム
https://www.eizo-system.co.jp/
◎導入場所
導入場所:類設計室 東京設計室 Root(ルート)/共創劇場
竣工日:2024年9月
課題
類設計室は、東京オフィスに社内外の共創を活性化する新拠点として「Root」を開設しました。施設の中央に座する会議スペース「共創劇場」は、従来からある円形の“劇場会議室”を発展させ、多様な会議・イベントに活用できる自由度の高いオープンな設計を目指しました。重要なオンライン会議にも活用するため、高品質な収音性能を実現する必要がありましたが、従来型の固定式マイクやワイヤレスマイクは運用負荷の高さが課題となっていました。
ソリューション
共創劇場は、テーブルや照明を自由に設定できるようにしたことから、音響設備にも柔軟性が求められます。そこで類設計室は、天井設置型のマイクに着目しました。音声品質の高さと運用のしやすさの最適なバランスを求めて、Shureのシーリングアレイマイク「MXA920」を検討しました。VoiceLift機能を用いれば、従来の室内拡声を進化させ、自然な肉声を部屋の隅まで伝えられます。デモンストレーションでは本社担当者も品質の高さに満足し、本格導入が決定されました。
効果
MXA920によって、マイクを意識することなく自由に発言できる会議環境が実現しました。独特の全員参加型経営会議では、大阪本社とオンラインで接続してクリアな音声を伝達、相互にスムーズな議論を可能にしました。従来は30分ほどかけていた設営も、映像・音響の準備が簡素になったため大幅に短縮。ラウンド型のMXA920は、共創劇場のグリッド型天井デザインにもマッチします。Rootはさまざまなイベントに活用され、多様な共創を実現する拠点として機能しています。
【スペシャルインタビュー】
多様な会議の基盤となる類設計室の共創劇場
類設計室は「活力ある社会を皆さまと共につくる」という理念のもと、“共創”を重視した事業を展開しています。中核である建築設計の領域では、共創パートナーとして顧客の経営課題に取り組み、建築後の運用・活用まで見据えた提案を強みとしています。また設備設計、都市・地域計画、インテリアデザインに加え、教育事業や農園事業など多様な分野へと事業を拡大し、社会課題に多角的に取り組む複合経営を実践しています。この取り組みを通じて社会を構造的に理解することが、設計者の視野を広げ、より本質的な価値を提供できるという考えです。
同社は2024年9月、東京オフィスに“社内外の共創を活性化させる拠点”として「Root(ルート)」を開設しました。新しいプロジェクトや取り組みの発信の場として活用し、その活動を社内外のさまざまな領域へと広げていくという意味が込められています。
Rootの中心には、新しい会議スペースである「共創劇場」が設置されています。類設計室では、従来から円形状の“劇場会議室”を設置して大阪・東京をオンラインでつなぎ、全社員参加型の経営会議や新たな学びを得る「実現塾」といった会議体を実現していました。
「Rootには、従来の劇場会議室よりも自由で柔軟性の高いオープンな空間として、共創劇場を作りました。テーブル・椅子・植物などすべての什器が可動式で、ディスプレイや照明などの機器も細かに調整することが可能となっており、共創を促進するイベント・シンポジウムなど多目的に利用できるように設計しています」と、類設計室 設備設計部の平木 千翔氏は述べています。
株式会社類設計室 設備設計部 平木 千翔氏
共創劇場には、オンライン会議や配信にも対応できるように、映像・音響設備が設置されています。これらの機器も、利用形態に合わせて適切に機能するよう工夫されました。特に課題だったのが、音響設備の最適化でした。
音声品質と運用性の最適なバランスを目指してShure MXA920を選定
Rootの設備を設計・選定するにあたり、音声品質は特に重視されました。前述した全員参加の経営会議は、経営指標や将来計画なども話し合う重要な場です。大阪本社と東京オフィスをオンラインでつなぐため、クリアな声を届けられるかどうかが議論の質を左右します。
従来の劇場会議室では、テーブルに固定するグースネックマイクを使用しており、話者の声をしっかりと収音できました。しかし、新たな共創劇場では自由にテーブルを動かしたいため、固定式のマイクは採用できません。当初はワイヤレスマイクを用意する方法も検討されましたが、膨大な数の機器が必要となり、また会議の準備にも手間がかかるため、現実的ではありませんでした。
「テーブルに設置するグースネックマイクのほうが、カメラトラッキングとの親和性も高いのは確かです。しかし共創劇場の特性や運用負荷を考えると、天井に設置するシーリングアレイマイクのほうが適切だと考えました」(平木氏)
映像システム 設計統括部 設計1課 エキスパートの細川 滉大氏は、平木氏からの相談について次のように振り返ります。同社は、劇場会議室の映像・音響設備を手がけ、共創劇場でも全面的に設備の導入・構築を支援しました。「類設計室様の理想は高く、音声品質と運用のしやすさのどちらを優先するか非常に悩みました。しかし経験上、非常に高度な収音性能を誇るShureのシーリングアレイマイク『MXA920』であれば、品質と運用のバランスが取れるはずだと確信していました」(細川氏)
株式会社映像システム 設計統括部 設計1課 エキスパート 細川 滉大氏
映像システムの提案もあり、平木氏らはShureのショールームを訪問し、MXA920の性能を体感することにしました。大阪オフィスとオンラインで接続してデモンストレーションを行い、大阪本社担当者も音質を高く評価したことが決断につながりました。
また、大人数が参加する劇場会議室では、話者の声を伝えるため室内拡声を行っていました。この要件に対し、Shureの「VoiceLift」技術の体感が選定理由の1つとなりました。平木氏は、自然な声がそのまま部屋の端まで伝わる感覚に驚いたと振り返ります。
MXA920を選定するにあたっては、機器のデザインもポイントになりました。Root/共創劇場の天井は、格子状を基調としたデザインが採用されています。そこで平木氏はデザイナーと相談し、スピーカーや照明なども円形の製品を採用して統一感のあるデザインに仕立てあげました。MXA920にはラウンド型の機器もラインアップされており、共創劇場にマッチしたのです。
意匠に合わせて形状(ラウンド型/スクエア型)が選択可能
「私たちも、お客さまのオフィスに導入する映像・音響設備はできるだけ目立たないことが重要だと考えています。MXA920を選んだことにより、共創劇場のデザインコンセプトを阻害することなく、空間と調和できていると感じます」と、映像システム 営業統括部 営業1課 課長を務める横須賀 拓文氏は述べています。
株式会社映像システム 営業統括部 営業1課 課長 横須賀 拓文氏
全社会議でも自然な議論が実現、共創拠点としてのさらなる発展を目指す
類設計室 共創劇場では、広い空間でもくまなく収音できるように8基のMXA920を設置、オーディオプロセッサー「P300」を9基配備しました。P300の1台は、VoiceLiftを制御するために利用しています。またワイヤレスマイク(ハンドヘルド、ピン、グースネック)などもShure製品を導入しており、会議の形式や話者のニーズに合わせて、最適なマイクを組み合わせられるようにしました。
2024年9月にRootが正式オープンしたのち、共創劇場は従来の経営会議や実現塾のほか、社内外のさまざまなイベントに活用されています。利用者から評価が高いのは、マイクを意識せず自由に議論できる環境が整ったことです。グースネックマイクの場合、発言するときにボタンを押す必要があるため、発言の際にハードルが生じます。自由にいつでも発言し自然に会話できるという点が、類設計室の会議体にマッチしているのです。平木氏自身は、準備の手間がないという点を高く評価しています。以前は会議のたびに30分ほどかけて設備を準備していましたが、今や簡単なタブレット操作で用意できるためです。
「映像システム様はShureソリューションの特性をよく知り、また私たちがやりたいことをしっかりと汲み取ってくれました。会議での利用方法や社内の承認プロセスなど、リアルな現場を理解してくれることが力強いですね。アフターフォローも手厚く、非常にありがたい存在です。また、Shureのショールームでさまざまな利用方法を試させてくれたことが、製品選定において決め手の1つとなりました」(平木氏)
今後、類設計室では、社内外の共創活動の拠点としてRootを進化・発展させていく予定です。平木氏は「Rootを基盤として、さらなる研究や教育活動につなげていきたい」と考え、社内での活動を発信して社外との交流を活性化することで、新しい価値を生み出せる場にしたいという強い想いを持っています。
さらに将来的には大阪本社の劇場会議室もアップデートを行う計画があり、より大規模な環境の音響設備を強化する方針です。Rootの経験を生かして、Shureのソリューションも前向きに検討していきたい意向です。
最後に平木氏は、類設計室の設備設計者としての視点から、「シーリングアレイマイクについて詳しく学び、いつもの業務・ビジネスにも生かせる知識を得ることができました。こうした新しい音響技術・製品の知見や経験は、当社のお客さまへ提供することができると考えています。今後も映像システムとShureには、積極的に私たちと共創してほしいですね」と締めくくりました。
左から株式会社類設計室 設備設計部 平木 千翔氏、株式会社映像システム 設計統括部 設計1課 エキスパート 細川 滉大氏、株式会社映像システム 営業統括部 営業1課 課長 横須賀 拓文氏