【企業】株式会社ソラスト様|だれもが自然な声で違和感なく参加できるハイブリッド会議を実現|シーリングマイクMXA920、P300

“Shureのシーリングアレイマイクによって、ハイブリッド会議の拡大で懸念されていた音響の問題がすっかり解決でき、だれもが自然な声で議論しています。準備いらずですぐに利用できる点が好評で、運用が簡素になったことも大きな効果です”
株式会社ソラスト 人事総務本部 総務部 施設管理課 課長 冨山卓氏
お客様プロフィール
◎導入事業者
株式会社ソラスト
事業内容:医療事業、介護事業、こども事業、スマートホスピタル事業
https://www.solasto.co.jp/
◎納入事業者
日本ディクス株式会社
https://ndics.co.jp/
サンテレホン株式会社
https://www.suntel.co.jp/
◎導入場所
導入場所: ソラスト 本社 役員会議室
竣工日: 2023年7月
課題
ソラストでは、ハイブリッド型のワークスタイルを重視しており、会議もオンライン参加を含むハイブリッド会議が中心となっています。しかし、特に大きな会議室では音声が聞き取りにくいという声が上がっていました。既存のテーブル設置にするスピーカーホンは準備に手間がかかるうえ、音の問題が発生するたびに総務担当者が呼び出されるという課題もありました。オフィスの移転に合わせて、会議音響設備の強化が求められていました。
ソリューション
当初はグースネックマイクを検討したものの、拡張性や運用性の問題がクリアできないことが懸念されました。検討が進む中でシーリングアレイマイクに注目した同社は、ShureのショールームでMXA920とVoice Liftを体験し、会議室・リモート双方の音の課題を解決できる点のほか、設定不要で運用が容易であり、机上がすっきりして部屋のデザイン性を損ねないという点も高く評価しました。会議に利用していたBARCO ClickShareと連携できるところも、選定のポイントとなりました。
効果
声が聞こえにくいという、音の問題はすべて解決しました。ClickShareも問題なく利用でき、会議をはじめるのに手間いらずで時間がかからないという点が、役員や従業員に高く評価されています。オンライン会議でも音量などの調整が不要で、対面の会議と変わらないレベルで違和感なく会話できると好評です。新しいオフィスを作るうえで、部屋のデザインと親和性が高いことも評価ポイントとしてあげられています。
【スペシャルインタビュー】
ハイブリッド会議を推進するにつれて大きくなる音響の課題
ソラストは1965年、日本初の医療事務教育機関として創業し、医療事務の通信教育から歴史をスタートさせました。1972年には通学教育も開始しています。その後、医療事務・介護事務・調剤薬局事務など教育の幅を広げると共に、医療事務の受託事業なども展開していきました。全国1,400以上の医療機関が、同社の50年以上の経験によって支えられています。さまざまなニーズに合わせて、人材派遣・紹介、病院経営支援など幅広いサービスを提供しています。
また現在は、介護・保育の領域でも事業を展開しています。ソラストグループでは、全国で700以上の介護事業所のほか、東京都を中心に67か所の認可保育園を運営するなど、地域住民の暮らしを支えるサービスを提供しています。
ソラストは2020年のパンデミック以降、リモートワークとオフィスワークを併用したハイブリッドワークを推奨し、多様な働き方の実現に取り組んできました。さらに2023年7月にはオフィスを移転し、部門間の連携を重視したレイアウトを採用。従業員の自主性を尊重したワークスタイルの実現を加速させています。
「新オフィスを作るにあたり、解決すべき課題として会議室の音響設備が取り上げられました。以前のオフィスでは、Web会議が増える中でテーブルに設置するスピーカーホンを追加して対応していたのですが、収音性に問題があったのです。特に広い役員会議室では、感染症対策のため席を離そうという動きもあり、リモート参加者はもちろん同じ室内にいても話者の声が聞き取りにくいという問題がありました」と、ソラスト 人事総務本部 総務部 施設管理課の課長を務める冨山卓氏は振り返ります。
株式会社ソラスト 冨山 卓氏
そこでソラストでは、オフィスの新設に合わせて音響設備の強化を計画しました。Web会議の相手へ明瞭に声が伝わり、かつ室内でもハウリングなどのノイズを排除して自然に拡声できることが目標です。加えて冨山氏は、大規模な会議室環境を管理していた経歴があり、その運用に苦労した経験から設備の複雑性を排除したいとも考えていました。できるだけシンプルな構成で、管理者としても利用者としても簡素に使えることを重視しました。
MXA920の体感でシーリングアレイマイクのイメージが改善
冨山氏は当初、グースネックマイクなどのテーブル設置型のマイクを中心に検討を進めていましたが、機器の拡張性や運用性の課題が解決できないことが懸念されました。設備の選定に難航していたところ、日本ディクス・サンテレホンからShureのシーリングアレイマイク「MXA920」を紹介されました。
「新しい役員会議室は縦長に広いため、シーリングアレイマイクが適していると考えました。MXA920のVoice Lift機能を利用すれば、ハウリングを起こさず自然な拡声が可能となります。体験していただければ実力がはっきりすると、Shureのショールームを案内しました」と、サンテレホン 情報通信本部 首都圏第一営業部 営業一課 課長の花岡卓也氏は述べています。
過去に冨山氏は、他の天井に設置するマイクを試したところ収音性に難があって利用を取りやめた経験があり、性能に対してあまりよいイメージを持っていなかったのです。それを変えることができるという花岡氏の提案に応じ、MXA920を体験しようと考えました。
サンテレホン株式会社 花岡 卓也氏
「日本ディクス・サンテレホンの紹介でよい製品だろうとは思っていましたが、ショールームの体感で悪いイメージはすっかり払拭できました。非常にクリアな音声ですし、Voice Liftは自然な室内拡声を実現できると感じました。そして設定が不要で扱いやすく、テーブルに何も置かなくてよいため準備も簡素で済むというシーリングアレイマイクの有用性を強く認識できました。操作不備で音の調子が悪くなり、会議がストップして私たちが呼び出される――などということもないのです」(冨山氏)
室内でもリモートでも自然な声で会議がスムーズに
ソラストの新しい役員会議室では、室内のどこにいても話者の声を確実に収音できるように3台のMXA920が設置されました。サンテレホンは、ShureソリューションとClickShareを連携させ、プロジェクターのスイッチを入れるだけで音響設備も利用できるように構成しました。
MXA920が3台設置された役員会議室
「Shure製品は、ClickShareのようなIT製品とも連携しやすく、堅牢で常に安定的に稼働します。Voice Liftはマイクとスピーカーの音のバランスが欠かせない技術ですが、Shureのエンジニアがしっかりと音響を調整してくれたおかげで、最適な収音と拡声を実現できました。サポートを含めて、ユーザーが安心して利用でき、私たちもお勧めしやすい音響ソリューションだと感じています」と、サンテレホンソリューション営業本部 ITソリューション営業部 ITソリューション営業課の大滝遼氏は述べています。
サンテレホン株式会社 大滝 遼氏
ソラストでは、Voice Lift機能を常にオンの状態にしており、会議参加者も違和感なく利用できているとのことです。今では約8割がオンラインを含むハイブリッド会議となっていますが、対面会議と変わらないふつうの声でスムーズに会議を進められると高い評価を受けています。サンテレホンのインテグレーションによって準備がほとんど不要になり、音量などの調整をする必要もなく会議に集中できることが、利用者にとって最大の利点と言えます。「音に関するトラブルがゼロになりました」と、冨山氏も成果を実感しています。
冨山氏は、Shureの音響ソリューションの完成度に満足する一方で、ハイブリッド会議の需要はまだまだ増大すると考えており、「Shureのシーリングアレイマイクは、私の意識を変えるほどの技術革新を見せてくれました。さらなる製品開発によって、多様な会議形態に対応できるようにしてくれるとありがたいですね。サンテレホンにも、ソラストのビジネスと業務を革新してくれるような新しい提案を望みます」と大きな期待を寄せています。
左から、株式会社ソラスト 人事総務本部 総務部 施設管理課 課長 冨山卓氏、サンテレホン株式会社 情報通信本部 首都圏第一営業部 営業一課 課長 花岡卓也氏、ソリューション営業本部 ITソリューション営業部 ITソリューション営業課 大滝遼氏