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オートマチックカバレッジ™とステアラブルカバレッジ™の違いとは?

MXA920シーリングアレイマイクロホンの新機能は、AV会議はもとよりカメラトラッキング、ボイスリフトにおいても優れたパフォーマンスを発揮します。前モデルMXA910との比較をご紹介します。
May 04, 2022 |
MXA920 シーリングアレイマイクロホン

 

シーリングアレイマイクロホンMXA920の収音方法は大きく2種類あり、オートマチックカバレッジ™ またはステアラブルカバレッジ™ から選択します。適切に選択することで、会議室の規模やレイアウト、会議用途に関わらず、話者の発言をより効率的に、正確に捉えることができます。

オートマチックカバレッジ™

MXA920で新たに搭載したオートマチックカバレッジ™にはデフォルトで9m x 9mのカバーエリアが設定されており、この範囲はシステム構成ソフトウェアShure Designerを使用して簡単に変更、調整することができます。この機能は「オートマチック」という名の通り、各発言エリアに対して収音ローブを細かく設定する必要はありません。Designerでカバーエリアを設定する際に“ダイナミックカバーエリア”を選択すると、設定したエリア内であれば、発言者が動き回っても、あるいは異なる位置から同時に発言があった場合でも、それぞれの声を追尾して逃さず捉えることができます。このように“ダイナミックカバーエリア”は、いわば「収音する守備範囲」とも言うべきカバーエリア内で発言を検知し、必要な時、必要な数だけ収音ローブが自動的に生成され、動き回って発言に追従してくれます。

会議空間の中では座席エリアなど会議によって在席と空席が変化したり、また席のレイアウトが変わったりするエリアに最適です。そしてオートマチックカバレッジ・モードではもう一種類、“専用カバーエリア” を選択することができます。これを選択すると、その場所に発言者がいるかどうかに関わらず、常にそこへ収音ローブを固定し続けます。“専用カバーエリア” は、演台やVIP席など常に優先して収音したいエリアに適しています。

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コの字型の座席エリアには、“ダイナミックカバーエリア”(1,2,3)と演台エリアには、“専用カバーエリア”を配置

ステアラブルカバレッジ™

前モデルのMXA910でも採用されているステアラブルカバレッジ™では、最大8本の収音ローブをマニュアルで配置することができ、それぞれの収音ローブの幅は「ナロー(狭い)/ 35度」・「ミディアム / 45度」・「ワイド / 55度」に調整が可能です。またオートミックス出力に加えて、各ローブのダイレクトアウトを利用することができます。

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ステアラブルカバレッジ™(8つの収音ローブ生成)

オートマチックカバレッジ™は、着席状態が流動的だったり人が移動するようなエリアに対して、設定調整の手間を大幅に軽減しながら余さず収音することができるという大きなメリットがあります。

一方ステアラブルカバレッジ™のメリットは、8つの収音範囲を固定したうえで、各ローブからの音声出力をボイスリフトや拡声アプリケーションに利用することも可能です。MXA920は、部屋のタイプや用途によってオートマチックカバレッジ™とステアラブルカバレッジ™を使い分けることができ、最適なスタイルを選択することができるのです。

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Chris Lyons
Shureで30年に渡りマーケティングと広報畑を歩んできたベテラン。複雑な音響技術をクルマや食べ物に例えてわかりやすく解説することを得意としている。歌や楽器の演奏はしないが、代わりに同僚を笑わせる。

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