会議用オーディオシステムの常識を打ち破る、オーディオ・プロセッシング・ソフトウェア「INTELLIMIX® ROOM」のグローバル販売を開始
Shureは、Shureのネットワーク対応会議オーディオ製品に最適化された、Windows® 10 PC向けオーディオ・プロセッシング・ソフトウェアのグローバル販売を開始しました。2020年2月にIntegrated Systems Europe(ISE)で地域限定で提供開始を発表したIntelliMix® Roomは、会議音声用デジタル信号処理(DSP)をソフトウェア上で実現する革新的製品です。
IntelliMix RoomはソフトウェアベースのDSPです。追加の専用ハードウェアがほとんど必要なく、エコーやノイズの抑制など明瞭で高品位な遠隔会議音声を実現しながら、システム機器の設置面積削減や全体コストの節約など大きなメリットを提供します。会議室内のWindows 10 PCや制御機器に展開することで、プレミアムな音環境で快適なビデオ会議を実施することができます。
Shure IntelliMixデジタル信号処理テクノロジーは本製品以外に、IntelliMix P300オーディオ・プロセッサーやMXA910、MXA710アレイ・マイクロホンなどのハードウェアデバイスに搭載されていますが、この度スタンドアロンのソフトウェアとして利用可能になりました。
IntelliMix Roomは、導入するIT/設備担当者や利用する事業担当者にとって、以下のようなメリットを提供します。
- 導入予算や会議空間の規模に関わらず、聞きやすい自然な音質
- 複数の会議室へ導入しても、安定した高音質を保持
- Danteオーディオに対応
- 小規模から複数にわたる事業所まで、柔軟にライセンス展開が可能
- 拡張性があり、保守コストを抑制
- 導入や管理の手間を低減
- Shure音声暗号化機能によってDanteオーディオ信号ルート全域を保護し、盗聴などを防止
一方、システムインテグレーターにとっても、この新しいソフトウェアベースのアプローチは従来のハードウェアベースのDSPソリューションに比べると、同じ工期でより多くの部屋により簡素に設置でき、より安定した音声品質をより高い費用対効果で提供できるというメリットがあります。最大16チャンネルの音声処理が可能で、受賞歴など高い評価を得ているShure IntelliMix P300と同じアルゴリズムを採用。Zoom、Microsoft® Teams、Skype for Businessなどの会議ソフトコーデックと同じ会議室PCにインストールするように設計されています。
音声処理を担うIntelliMixアルゴリズムは、Shure会議用マイクロホンの性能を最適化するよう設計されています。IntelliMix Roomは複数のマイクロホン音声をミックスする際にも音質を最適化するため、例えば役員会議室など多数のマイクロホンが展開される複雑なシステムでも十分に性能を発揮します。音声処理としてエコー・キャンセレーション、ノイズリダクション、オート・ミックス、オート・ゲインコントロールなどがあり、さらにDante上の音声信号ルーティング全域を保護する暗号化機能も働き、会議の遠隔先へ送るベストな音質のオーディオ信号を生成します。
また、本製品はインストールすると会議室PC上でWindows 10サービスとしてバックグラウンドで実行されます。ITワークフローを念頭に設計されており、多数の部屋に展開し、Shure Designerソフトウェアを使用して離れた場所から設定を行うこともできます。
ライセンスは3年と5年の2種類です。またIntelliMix Roomを含むシステムは、Shure Designerシステム構成ソフトウェアおよびSystemOnオーディオアセット管理ソフトウェアを利用することで、機器構成も管理もスムーズに行うことができます。一般的な会議空間は付属のテンプレートを利用して機器構成したり、複数にわたる大規模施設などの場合は独自の構成を組んでいくことも可能です。またファームウェアアップデートは自動的にインストールされます。IntelliMix RoomのDSP完全ソフトウェア化アプローチは、エンドユーザーにAVaaS(AV-as-a-Service)ソリューションを提供する先進的なシステムインテグレーターに最適です。
南カリフォルニア大学が米国で初めて導入
IntelliMix Roomを最初に導入したのは南カリフォルニア大学(USC)です。世界有数の大学の1つで、5万人を超える学生と4,000人以上の常勤教職員を抱えるUSCにとって、効率に優れた教室とeラーニングのテクノロジーは最優先事項です。
USCは、7月末までに226室、さらに来年の夏までに80~100室にIntelliMix Roomを導入する計画を進めています。現在22室への導入が完了したところですが、USCのラーニングサービス担当ディレクターで認定テクノロジースペシャリスト(CTS)のジョー・ウェイ(Joe Way)氏はすでに、Shureのシステムについて以下のようなメリットを評価しています。
「録音時のマイクロホンの明瞭度と音質は工場出荷時設定のままでも桁違いです。また、仮想学習はもちろん教室学習でも、発言者の声を室内の離れた箇所へ自動的に補助拡声するボイスリフト機能は優れた柔軟性が得られます」
ウェイ氏によると、彼の映像音響チームはIntelliMix Roomのドラッグ&ドロップするだけのシンプルな操作UIに「しびれた」とのことです。さらにDesignerソフトウェアの自動構成機能は、教室の利用状況に合わせて機器を最適化するのに便利だそうです。また、拡張性に加え、技術の進化に応じて容易に更新できることからシステム全体のコスト削減が可能である点も高く評価しています。
USCはインドや中国からの学生も多く、パンデミックに伴う渡航制限により教室への出席が物理的に困難になることも考えられる上、その他の学生のソーシャルディスタンスも考慮しなければならない要素です。IntelliMix Roomで教室をアップグレードすることで音声品質が向上すれば、遠隔で出席する学生の学業体験が向上します。
「プロオーディオの世界でShureというブランドの名前、そしてその製品が優れていることは知っていましたから、このようなプロジェクトに最適なメーカーであることはわかっていました。Shureは企業そのものがイノベーターなんだと思います。オーディオDSPを革新するということは、今日のテクノロジーの常識から一歩先を言っていると思います」(ウェイ氏)
ウェイ氏によると、当初は地震などでキャンパスが短期的に使えなくなった場合に備えて遠隔学習の準備を進めるため、教室のテクノロジーのアップグレードを計画していたそうです。しかし、結果として新型コロナウイルス感染症による新しい社会様式への対応強化につながっています。
使いやすさもメリットの1つです。教授が収音のために複雑な配線を扱ったり機器を準備する必要はなく、すべてプリセットされています。IntelliMix RoomはITの言葉を話すオーディオ製品なのです。
詳細は以下ウェブサイトをご覧ください。
https://www.shure.com/ja-JP/products/software/intellimix_room
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Shure について
Shure(www.shure.com)は、およそ 1 世紀に渡って人々が驚くほど冴えわたるサウンドを世界に送り出してきました。 1925 年に設立され、その品質、性能、耐久性で知られているオーディオ機器の世界的リーディングカンパニーです。マイクロホン、ワイヤレスマイクシステム、インイヤーモニター、イヤホン/ヘッドホン、会議システムなど様々な音響機器をユーザーに届けています。 クリティカルリスニングで、ここ一番の大事なステージで、スタジオで、そしてミーティングルームでも、いつでもShure があなたを強力にバックアップします。
Shure Incorporated は、米国イリノイ州ナイルズ(Niles)に本社を置き、米国、ヨーロッパ・中東・アフリカ、アジアに40にせまる製造施設と販売拠点を有しています。
シュア・ジャパン株式会社(Shure Japan Limited/www.shure.com/ja-JP) は、Shure Incorporated の日本法人です。
※Shure は米国 Shure Incorporated の登録商標です。
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