特定ラジオマイクの周波数帯移行について
2013年11月
近年、携帯電話の利用者の増加などにより、電波への需要は以前にも増して高まっています。この需要に対応するため、政府は周波数を再編することを決議し、電波法を改正しました。新しい電波法では、特定ラジオマイクが使用していた周波数帯(770-806MHz)は携帯電話事業者をはじめとする認定開設者が引き継ぎ、特定ラジオマイクは、ホワイトスペース(470-710MHz)、710-714MHz、1.2GHz帯の3つの周波数帯域に移行します。2019年4月1日以降は、現行のA帯周波数を使用したすべての特定ラジオマイク(ワイヤレスマイクロホンシステムやイヤーモニターシステムなど)は、使用できなくなります。
- 周波数帯移行後の利用可能周波数帯
- 移行スケジュール
- ビデオ:特定ラジオマイクの周波数帯移行について
- 周波数帯移行に関するQ&A
- 新周波数帯の技術的条件
- Shureワイヤレス製品について
【周波数帯移行後の利用可能周波数帯】
特定ラジオマイクの新周波数帯(470-714MHz)は、2012年7月25日から使用可能。現行A帯(770M-806MHz)の特定ラジオマイクの使用は2019年3月31日までです。
* 但し、ユーザーと認定開設者との協議によって現行A帯特定ラジオマイクの使用を終了する時期を合意した場合には、当該合意に従って上記以前の時期に使用を終了する場合もあります。
【周波数帯移行に関するFAQ】
A. いいえ、今回の周波数移行にB帯は含まれておらず今後も使用は可能です。
【新周波数帯の技術的条件】
- 送信機出力:
- TVホワイトスペース帯: アナログ方式10mW、 デジタル方式 50mW
- 1.2GHz帯:アナログ方式50mW、デジタル方式50mW
- 変調周波数: 15kHz → 20kHz
- アンテナゲイン:
- 2.14dBi以下 → 7dBi以下(アナログ式のイヤーモニターのみ、アンテナ軸上での送信出力は50mW相当)
- 従来は不可能だった送信機のアンテナの取り外しが可能に。
【Shureワイヤレス製品について】
Shureは、日本を始め世界各国の技術基準に沿ってワイヤレス製品開発を行っています。たとえばアメリカで割り当てられた周波数は470-698MHzで、これは日本で予定されているホワイトスペースに近い周波数帯域です。Shureは、これらのノウハウを最大限活かして、日本の新しい法律に沿った製品を提供できるよう努力してまいります。
今後も最新情報をShureウェブサイトでお届けしてまいります。