Case Study

【企業】日本特殊陶業様|リモートワークの推進でWEB会議システムに移行。信頼性が高く選択肢が豊富なShureのマイクで理想的な会議音響を構築|MXA910、MXA710、SLX-D、P300-IMXほか

日本特殊陶業様がリモートワークの推進でWEB会議システムに移行。MXA910、MXA710、SLX-D、P300-IMXほかを導入し、信頼性が高く選択肢が豊富なShureのマイクで理想的な会議音響を構築した導入事例をご紹介します。
September 01, 2022 |
【企業】日本特殊陶業様|リモートワークの推進でWEB会議システムに移行。信頼性が高く選択肢が豊富なShureのマイクで理想的な会議音響を構築|MXA910、MXA710、SLX-D、P300-IMXほか

“ユーザーとしては故障が一番怖いので、信頼性が高いのは助かります。故障が原因で会議が流れてしまうのは最悪ですので。また、Shureのマイクは音質が良いところもいいですね”

日本特殊陶業 株式会社 ビジネスサポートカンパニー 西村一希氏

お客様プロフィール

◎ 導入事業者
日本特殊陶業 株式会社
事業内容:スパークプラグをはじめとした自動車のエンジンに関連する製品の製造と販売、およびセラミックを利用した製品の製造と販売
https://www.ngkntk.co.jp/

◎ 納入事業者
VTVジャパン株式会社
https://www.vtv.co.jp/

◎ 導入場所
導入場所:日本特殊陶業 小牧工場 N-FOREST
竣工日:2021年8月

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課題

働き方改革の一環でリモートワークが推進されていたこともあり、オンライン会議へのニーズが増えていた同社。しかし、同社がそれまで使用していたテレビ会議専用システムは、限られた会議室同士のオンライン会議には対応していたものの、自宅から会議に参加することが難しく、だれもが手軽に使えるものではありませんでした。また、2021年8月に新しいオフィス棟であるN-FORESTの稼働開始が決まり、小牧工場内の各建屋にあった会議室を集約して25部屋すべての会議室をオンライン対応させることが求められていました。

ソリューション

それまで使用されていたテレビ会議システムは、利用時にユーザーが機材の配線をその都度行っていたため準備に手間がかかり、時には設定が変わってしまって次のユーザーが使えなくなってしまう問題が起きていました。そこでN-FORESTのWEB会議システムは、だれもが手軽に使えるシステムを構築しました。主要な会議室のマイクにはShureのものが選択されました。その理由には、オンライン会議で重要な要素となる音質に優れること、故障が少なく電波が安定しているなど信頼性が高いこと、周辺機器と認証が取れており安心して使えることが挙げられます。

効果

ユーザーによる機器の配線が必要だった旧システムでは、使い方や不具合の問い合わせが多かったが、新たに導入したシステムでは問い合わせの件数も大幅に減少。システムの使い勝手が改善されたことが裏付けられています。 その中でShureのマイクは、ホールのような大会議室では動きやすいハンドヘルド型のワイヤレス、役員会議室にはボタンを押して話すだけのシンプル操作が特徴のグースネック型、小会議室には参加者のじゃまにならず、かつ均一な収音が可能な天井型と、ニーズや用途に合わせた役割を果たしており、管理を担当されている部署の方からも音質や信頼性について高評価をいただいています。 

[スペシャルインタビュー]

新しいオフィス棟であるN-FORESTの建築を機に、テレビ会議専用システムからWEB会議システムへの移行を果たした日本特殊陶業様。その経緯と、マイクにShureの製品を選ばれた理由を、日本特殊陶業 株式会社 ビジネスサポートカンパニーの尾野寿哉氏、西村一希氏、小川博氏、辻村靖裕氏、システムインテグレーターであるVTVジャパン株式会社 営業ソリューションチームの柳田学氏にうかがいました。

— 初めに、日本特殊陶業様について簡単にご紹介いただけますか。 

西村 弊社の事業内容は、スパークプラグをはじめとした自動車のエンジンに関連する製品の製造と販売、およびセラミックを利用した製品の製造と販売が主なものとなります。

 — 本日おうかがいしているN-FORESTは、御社の小牧工場の一角に、2021年7月に竣工した新しいオフィス棟です。こちらは、どういった目的で建てられたものなのですか? 

尾野 弊社は、2020年6月に発表した「2030 長期経営計画 日特BX」の中で、事業ポートフォリオの転換を表明しました。未来を見据え、新たな主力製品となるものを生み出していくにはイノベーションの創出が不可欠です。それを象徴する場としてN-FORESTは生まれました。具体的に言いますと、小牧工場の各建屋にあった事務部門をすべてこちらに集約しました。オフィス内はフリーアドレスになっており、どこで仕事をしても構いません。そうして部署間のコラボレーションをうながして、新しい事業の創出につなげていきたいと考えています。

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― N-FORESTにはたくさんの会議室があり、そのすべてがWEB会議に対応しているとうかがいました。導入の経緯を教えていただけますか?

西村 N-FORESTができる以前の話になりますが、遠隔会議のニーズが出てきたとき、テレビ会議システムの導入でVTVジャパンさんにお世話になりました。その際、単なる機材の導入やシステムの構築だけでなく、ユーザー目線での運用方法などの知見をお持ちで、コミュニケーション全体を考えた会議室のあり方をコーディネートしていただける会社さんだと感じていて、今回N-FORESTを建てるに当たり、そのコンセプトやニーズをお伝えして最適なものをご提案いただいたという流れです。

― テレビ会議の専用システムからWEB会議システムに移行された理由は何だったのですか?

西村 テレビ会議の専用システムは、画質や安定性が求められる場所には残しています。それ以外では、利便性や使用のハードルの低さを優先してWEB会議システムを導入しました。また、N-FORESTのプロジェクトが立ち上がったのはコロナ禍以前ですが、目標として「非在席勤務率30%以上」を掲げていましたので、社員が自宅から会議に参加するケースも増えると考えWEB会議システムをメインにしました。

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― あらかじめ御社の中で「こういうシステムにしたい」といったビジョンがあったのですか?

西村 「だれでも手軽に、簡単に使えるシステム」という漠然としたイメージはありましたが、確たるものはありませんでしたので、こちらの要望を丁寧に聞いていただき、機材を選定していただきました。

― VTVジャパンさんとしては、ご要望のヒヤリングから始められたのですね。

柳田 そうですね。まず、予算や規模別にABC案という形で3つくらい大まかな資料をご提示しました。それをもとに、この部屋はAがいい、この部屋はBとCを足したものがいいといったご要望をうかがいながら、皆さんの中にある漠然としたイメージを形にしていきました。部屋の数は多いものの、Shureの製品ならばシステム構成がシンプルになるので、おおむね3パターンほどに絞ることができます。お客様としても3パターンのシステムから選んでいただければよいので、分かりやすかったのではないかと思います。
また、「だれでも手軽に、簡単に使えるシステム」を実現するために、機器の選定はもちろんのこと、後ほど詳しくお話ししますが「電源スイッチを一つに集約して、それをオンにすれば会議の準備が整う」であったりとか「設定が不要な機材はディスプレイの裏に隠す」といったオペレーション上の工夫もしています。

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西村 柳田さんは最近のWEB会議システムの流行りもよくご存じで、他社さんの事例なども聞きながら、弊社としてはこうしたいという形を詰めていけたのが良かったです。

― 今回、主要な会議室のマイクはShureのものをご採用いただいています。その理由をお聞かせいただけますか?

柳田 一番の理由は信頼性です。Shureの製品は故障がほぼなく、お客様に安心して薦められます。もう一つ、選択肢の多さも理由に挙げられます。製品の種類が豊富なので、お客様のニーズに合った製品を選べる。選択肢が限られると、異なるブランドの製品でシステムを組まなくてはならないケースも出てきますが、そうした場合、お客様からの問い合わせ対応に時間がかかってしまいます。その点でShureの製品は、一つのブランドでさまざまなニーズに応えられるので選択しています。

西村 ユーザーとしては故障が一番怖いので、信頼性が高いのは助かります。故障が原因で会議が流れてしまうのは最悪ですので。また、Shureのマイクは音質が良いところもいいですね。

— デモはどのように進められたのですか? 

西村 会議室の使い方によってパターンを設定し、それぞれのパターンで機材をいくつか体験させていただきました。 

柳田 できるだけ多くの機材を見ていただきたいと思ったので、Shureさんにたくさん持ってきていただきました。デモの目的が明確だったのでスムーズに進みました。 

尾野 ある程度は西村に任せてVTVジャパンさんに決めていましたので、導入する機材の確認をさせていただくような感じでした。役員大会議室に入れるグースネックマイクの長さを選ぶとき、1週間お借りしてN-FORESTのプロジェクトオーナーである取締役に直接触ってもらって選べたのは助かりましたよ。

― 小規模な会議室には天井に埋め込むタイプの収音型マイクMXA910も導入していただいていますが、こちらもデモで聴き比べをされたのですか?

小川 はい。机に置くタイプのマイクと聴き比べましたが遜色のない音質でしたし、ユーザーからすると触って雑音が入ったり、パソコンでキーをたたく振動などが伝わらないメリットは大きいです。

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西村 机に置くタイプのマイクですと、置き場所によって相手に届く音質が変わってしまうデメリットがあるのですが、天井型はそれがないのもいい。また、ユーザーが操作しなくても使えるのがいいですね。

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― ところで、今お話をうかがっているこの場所はホールのような空間ですが「大会議室」という名前なのですね。

尾野 そうです。座席数でいうと200人ほど入れます。

柳田 通常はパーティションで仕切り、各部屋にモニターとワイヤレスマイクがあって会議ができるようにしています。パーティションを取り払うとホールのような大空間になって講演会などにも対応できる。その際は、モニターを後ろの方に座る方の中間モニターとして使う想定です。

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― ワイヤレスマイクは何を選ばれたのですか?

柳田 800MHzのSLX-Dというシステムです。先ほど申し上げた、Shureの持つ選択肢の広さがここでも生きていて、800MHzの中でも3つラインナップがあって、予算を抑えながらも音質が良いものが選べました。

― なるほど、ありがとうございます。ではここで先ほどおっしゃっていたオペレーション上の工夫についてもうかがいたいと思います。

尾野 その面でVTVジャパンさんにお願いしたのは「だれでも触れて、だれでも分かるようにしてほしい」ということです。今回は、電源スイッチを一つ入れれば会議の準備が整うシステムを構築していただきました。

柳田 すべての会議室に主電源のスイッチを用意しまして、それをオンにするとすべての機材の電源が入ります。小規模、中規模の会議室はディスプレイの後ろに機材を隠してあって、そのスイッチしか露出していません。つまりスイッチ以外は触れないようになっています。あとは使う方がそれぞれのパソコンのUSBにBARCOのClickShareボタンを挿していただければ、ClickShareのベースユニットに接続されたカメラやマイク、スピーカーに無線でつながります。簡単な手順書も用意して各部屋に置いてあります。

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辻村 今回のワイヤレスシステムは使いやすいなと思いました。以前は配線が多くて分かりにくかった。

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西村 以前はいくつかの会議室にマイクとスピーカーが置いてあって、置いてない部屋には自分たちで持っていって配線していました。機械に詳しくない人が触ると配線が変わってしまっていたりして、その後に使う人がうまくつながらず、どうしようもなくなって我々の部署に問い合わせをしてくる。それをなくすために配線や設定のいらない機器構成にしていただいたんです。

柳田 ただ、ClickShareは人気のある機材なのですが、認証されている音響機材が限られていて、認証されていないものを使っているとつながらなくなったりすることがあるんです。その点、今回入れさせていただいたShureのP300-IMXというプロセッサーは認証を受けているので安心して使えます。

― 実際に会議室を使われる方の、新しいシステムへの反応はいかがですか?

尾野 われわれの仕事は、いいことはあまり言われないんですよ(笑)。でも問題があったら必ず問い合わせがくるのですが、その数は大幅に減っています。

― それは、システムが改善された何よりの証拠ですね。では最後に、今後Shureに対して期待することがありましたらお聞かせください。

西村 技術的なことはあまり詳しくないので言えないですが、個人的にはShure製品はデザインが洗練されているイメージがあって、目の前にShureのマイクがあるとテンションが上がるというか、やる気が出ます。性能が良いのはもちろんですが、デザイン面でも良い製品をたくさん出していただけたらいいなと思います。

― 本日はありがとうございました。

group%20photo.webp左から、日本特殊陶業 株式会社 ビジネスサポートカンパニーの小川博氏、辻村靖裕氏、西村一希氏、尾野寿哉氏、VTVジャパン株式会社 営業ソリューションチームの柳田学氏
※撮影時のみマスクを外しています。

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