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Case Study

【企業】オリックス銀行株式会社様|多様な働き方を支える会議室改革、Microflex Ecosystemで音響を統合|MXA920、MXA910、P300、MXN5W-Cほか

多様な働き方を支える会議室改革、Microflex Ecosystemで音響を統合
November 10, 2023 |
オリックス銀行株式会社様 Microflex Ecosystemを導入

“ニーズが異なる複数の会議室について、音響に関するさまざまな課題をMicroflex Ecosystemで解決できました。意識することなく利用でき、クリアな音声で会話しやすい会議室だと高く評価されています”

オリックス銀行株式会社 総務人事部 総務チーム 担当課長 池添智和氏

お客様プロフィール

◎導入事業者
オリックス銀行株式会社
業種:銀行業
https://www.orixbank.co.jp/

◎納入事業者
株式会社内田洋行
https://www.uchida.co.jp/

株式会社サンケンシステム
https://sanken-system.co.jp/

◎導入場所
導入場所:オリックス乾ビル会議室

課題

オリックス銀行では、ビジネスの成長に合わせた全面的なオフィス改革プロジェクトを推進する中で、多様な働き方を支える会議室の改革にも取り組みました。特に注目されたのが音響設備です。Web会議もスタンダードになる中、音声品質に悩まされることなく、コミュニケーションを活性化するような環境が求められました。会議中の音の問題で総務担当者が呼び出されるシーンも多く、運用の属人性にも課題がありました。多様な場面で活用される会議室にフィットしながらも、意識することなく簡単に使える音響ソリューションが必要でした。

ソリューション

Microflex Ecosystemを採用し、複数の会議室の特性に合わせて、製品を組み合わせて導入しました。ふだんは休憩スペースで広いセミナールームとしても使えるスタジオ、さまざまな会議を実施する大会議室・中会議室、可動式の壁で広く使うこともできる会議室など、社員のさまざまなニーズに応えました。Shure製品は会議室の制御系とも連携しやすいアーキテクチャのため、だれでも簡単に使える音響システムを構築できました。

効果

いずれの会議室でも、どのような使い方をしていても、音響設備を意識することなく利用できています。利用者からは音声についてのトラブルもクレームも皆無で、「使いやすくなった」「見た目がよい」などと高評価を受けています。だれでも簡単に扱えるため、総務チームが会議を見守る必要もありません。音声品質についても、「だれが話しているのかわかりやすくなった」と具体的な評価を受けており、音響がビジネスや業務に与える効果も明確になりました。

【スペシャルインタビュー】

サステナビリティに注目したオフィス改革

オリックス銀行は、1998年にオリックスグループに参画して以来、従来とは異なる銀行業で注目されました。店舗・ATMを持たず、インターネットや電話を中心とした預金業務によってコストを抑えて高い金利を実現したり、一般的な住宅ローンではなく投資型不動産ローンを中心とした融資業務を展開したりと、従来の銀行業にはない価値を提供し、差別化を図っています。「ためる」「ふやす」「そなえる」「かりる」という人生の各シーンで活用できるサービスが、同社の強みの1つです。

オリックス銀行は、ビジネス・組織の成長に伴ってオフィスが手狭になるという課題を抱えていました。一時は移転を検討したものの、過密なスペースと余裕のあるスペースとの差があること、また多様な働き方に対応していこうという機運が熟していたことを受け、2019年末、オフィスのフルリニューアルを決断しました。

同社は、内田洋行のバックアップを受けながら、2年という長期プロジェクトに取り組みました。経営方針としても注力しているサステナビリティを取り込んだデザインコンセプト「re:circle」を中核に、社員の意見を積極的に採り入れて細部にこだわり、多様でありながら一体感のあるオフィスに仕上げました。

「持続可能な社会基盤となる産業へファイナンスを提供するのが当社の目的です。社員自身もサステナビリティを意識して、働き方改革やデジタルトランスフォーメーションに取り組み、全社的な改革を推進しています。出社してよかったと感じられるオフィス、働きやすい環境を提供していきたいと考えています」と、オリックス銀行株式会社総務人事部総務チーム担当課長の池添智和氏は述べています。

microflex-ecosystem-orix-bank_content01.webpオリックス銀行株式会社 池添 智和氏

そうした改革の中で、特徴的なのが会議室・ミーティングスペースです。オリックス銀行のオフィスには、大小さまざまな会議室が用意されています。役員会など重要な会議を行う大会議室、部会など日常的に利用される中会議室、エントランス近くには研修会や商談など、フレキシブルに利用できる会議室も用意しました。さらに、カフェラウンジと隣接するスペースにスタジオと呼ばれる多目的スペースを設けました。ふだんは昼食や休憩などに利用されていますが、必要に応じて広いセミナールームにもなります。

会議室の改善で注目したのはコミュニケーションです。参加者の会話を活性化したり、新しい使い方を提案したりできる会議室を目指しました。その目標を達成するための中心的な要素が音響であり、その実装を強力に支援したのがShureのオーディオソリューション「Microflex Ecosystem」でした。

だれもが使いやすく、意識されない音響設備

 オリックス銀行が新しい会議室を構築するにあたって、ポイントとなったのがWeb会議です。パンデミックの前後で機会の増減はありますが、遠方でも気軽に話せるWeb会議はすでにスタンダードなビジネスツールとなっています。同社でも従来からWeb会議ツールは利用していましたが、ノートブックPCの内蔵マイク・スピーカーを利用していたため、音が聞き取りづらいという問題がありました。特に会議室では、端に座っている参加者の声が聞こえないという課題がありました。

 ほかにも、広い大会議室では離れた席どうしで会話しにくい、既存のビデオ会議システムの機能性が不十分など、音響についての課題が山積みになっていました。会議中に音の問題が発生すると、池添氏ら総務チームのスタッフが呼び出されることもあり、運用負荷の課題を含めて改善すべきだと池添氏は考えていました。

 同氏の相談を受けた内田洋行 オフィスエンタープライズ事業部 金融営業部 金融2課の太田竜輔氏も、全面的に高品質な音響設備を採用し、使いやすいシステムを構築すべきだと判断しました。そこで提案したのが、内田洋行でもさまざまな実績を持つShureだったのです。

 「音質の問題に加えて、会議室のデザインや使い勝手、総務部門の運用負荷を含めてトータルに解決できるソリューションが必要でした。サンケンシステム様と協力していくつかの機器を試してみましたが、Shure製品の総合力は段違いでした。さまざまな課題を1つのアーキテクチャで解決できるMicroflex Ecosystemが、オリックス銀行のニーズに最適だとご決断いただきました」(太田氏)

microflex-ecosystem-orix-bank_content02.webp株式会社内田洋行 太田 竜輔氏

よりよいコミュニケーションのためのMicroflex Ecosystem

最も特徴的なスタジオには、2基のシーリングアレイマイクロホン(天井設置型マイク) MXA910を設置し、オーディオ・プロセッサー P300に加えて、9基のネットワークスピーカー MXN5Wを配置しました。これで広いセミナー会場として利用する際にも、端から端まですべての参加者の声をもれなく収音し、音声をクリアに届けることができます。セミナー講師の好みに合わせて、ハンドマイクを利用することも可能です。

microflex-ecosystem-orix-bank_content03.webp天井に設置されたMXA910とハンドマイクMXW2を用途に合わせて使用可能なスタジオ

重要な会議向けの大会議室や、使用頻度の高い中会議室でもMXA910が採用されました。各テーブルに設置していたスピーカーホンは聞こえにくい/配線の見栄えが悪いなどと不評でしたが、Microflex Ecosystemは聞こえやすい/美観を損なわないと好評で、「だれが話しているのかがわかりやすい」とビジネスや業務への効果についても高く評価されています。

microflex-ecosystem-orix-bank_content04.webp大会議室に導入されたMicroflex Ecosystem

エントランス近くの大会議室は、中央に移動式の壁が配置されており、閉じれば2つの会議室、開けば広い会議室としてフレキシブルに利用できます。こちらにはMXA910の後継機のMXA920が採用されました。天井の高い部屋ですが問題なく収音でき、壁を移動してもハウリングやノイズに悩まされることなくクリアな音声を実現できました。

microflex-ecosystem-orix-bank_content05.webpMXA920が導入された2階 大会議室

サンケンシステム営業部係長諸田一哉氏は、「いずれの会議室も、機器に不慣れな利用者でも、簡単な操作ですぐに利用できるソリューションとしてシステムを組み上げました。Microflex EcosystemはLANケーブルのみで設置しやすく、ITとの親和性も高く、さまざまなニーズに応えることができるソリューションです。シュア・ジャパンは、テストや設計から実装まで私たちを親身にサポートしてくれて、たいへん助けられました」と述べています。

microflex-ecosystem-orix-bank_content06.webp株式会社サンケンシステム 諸田 一哉氏

オリックス銀行の経営陣やスタッフは、各会議室を多様に活用しています。シンプルで操作に悩むこともなく、音声品質の問題も発生していません。池添氏も、音声トラブルで呼び出されることがなくなり、設備に関する総務チームの属人化も廃することができました。

 オリックス銀行では、今後もビジネスや組織の成長に合わせて、オフィスの改善・強化を推進していく計画です。遠隔地のオフィスにも社員が利用しやすいラウンジを設置するなど、全社的に働き方改革を進めていきます。

 「Web会議は、もはや欠かせないビジネス要素です。遠隔のミーティングや商談で活発に利用されていますし、災害時のBCP※1対応などにも活用できます。環境強化にあたって音声品質はとても重要ですから、Microflex Ecosystemを積極的に検討していきたいですね。小さな会議室向けの新製品も登場したとのことで、今後のShureソリューションに注目したいと考えています」(池添氏)

※1 BCP…「Business Continuity Plan」の頭文字を取った言葉で、企業が緊急事態時の被害を最小限に抑え、事業が継続できるように対策や方法をまとめた計画を指します。

microflex-ecosystem-orix-bank_content07.webp左から、株式会社サンケンシステム 営業部 係長 諸田 一哉氏、オリックス銀行株式会社 総務人事部 総務チーム 担当課長 池添 智和氏、株式会社内田洋行 オフィスエンタープライズ事業部 金融営業部 金融2課 太田 竜輔氏

 

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