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Case Study

【大学】 成城大学様 | 高音質で安定したワイヤレス環境を低コストで実現 デジタル・ワイヤレス・システムSLX-D

成城大学様の「デジタル・ワイヤレス・システムSLX-D」導入事例をご紹介します。
July 20, 2021 |
【大学】 成城大学様 | 高音質で安定したワイヤレス環境を低コストで実現 デジタル・ワイヤレス・システムSLX-D

“SLX-Dは、その性能を考えると非常にコスト・パフォーマンスが高く、文教系の案件でかなり刺さる製品なのではないかと思います”

株式会社映像システム 営業統括部 営業2課 小寺啓太氏

お客様プロフィール

◎ 導入事業者
学校法人成城学園 成城大学
業種:教育機関
https://www.seijo.ac.jp/

◎ 納入事業者
株式会社映像システム
https://www.eizo-system.co.jp/

 導入場所
導入場所:成城大学 成城キャンパス
竣工日:2021年3月31日

課題

成城大学様の成城キャンパス2号館の講義室(6部屋)は、音響/映像設備の老朽化と有線のマイク・システムによる使い勝手の悪さが長年の課題でした。しかし稼働率が高い講義室だったため、なかなか設備の更新ができなかったところに、新型コロナウイルスの問題が発生。コロナ禍で講義室の空き時間ができたことを機に、今回の改修工事が計画されました。

ソリューション

成城大学様の他の施設では赤外線のワイヤレス・システムが使用されていましたが、同方式は受光ユニットを多数設置しなければならないため、導入コストを抑えたい大学側の意向と合致しませんでした。そこでシステム・インテグレーターの映像システム様は、デジタル・ワイヤレス・システム SLX-Dの導入を提案。2ch×6部屋=合計12chのチャンネル数が必要で、SLX-Dのキャパシティをオーバーしていましたが、電波の混信がないような周波数プランニングで設定しました。6部屋の講義室に導入された機器は同一で、2ch受信機SLX4DJ=-JB、ボディパック型送信機SLXD1=-JB、ラベリアマイクWL185-X、ハンドヘルド型送信機SLXD2/B58=-JB、2ポート充電ステーションSBC203-Jという構成。講義を行う先生がハンドヘルド・マイクとラベリアマイクを選択できるシステムになっています。

効果

2021年4月の新年度から運用が開始されたSLX-Dについて、株式会社映像システム 営業統括部 営業2課 小寺啓太氏は、その音質と収音性能を高く評価。使用頻度の高い講義室で、何のトラブルもなく運用ができると語ります。

「SLX-Dは昨年発表されたばかりの製品ですが、他社のワイヤレスと十分戦える価格が印象に残っていて、この製品が合う案件があれば、ぜひ入れてみたいと考えていたんです。お客様に引き渡す前にテストしたのですが、音の拾いが良く、上位製品と比較しても収音性能が劣っている印象はありませんでした。この価格帯で、低域がここまで伸びているワイヤレス・マイクは他には無いのではないかと思います。受信性能も、近くの講義室で同じように使ってもまったく混信が起きませんでした。工事が完了したのが3月末のことなので、お客様からはまだ詳しい話は伺ってないのですが、信用頻度の高い講義室で、何のトラブルも無く運用できているという報告をいただいています。総じてSLX-Dは、その性能を考えると非常にコスト・パフォーマンスが高く、文教系の案件でかなり刺さる製品なのではないかと思います」(小寺氏)

スペシャルインタビュー

seijo-university-slx-d_content1.webp株式会社映像システム 営業統括部 営業2課 小寺啓太氏
※撮影時のみマスクを外しています。

24ビット処理のクリアな音質と安定した受信性能を、高いコスト・パフォーマンスで実現したデジタル・ワイヤレス・システム、SLX-D。その印象と今回の案件について、システム・インテグレーターである株式会社映像システム 営業統括部 営業2課 小寺啓太氏にお話を伺いました。

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● 創業1971年のシステム・インテグレーター、映像システム

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——— 映像システム様の沿革と事業内容を教えていただけますか。

小寺 弊社は1971年設立の会社で、主に文教や企業、官公庁に映像や音響に関わる機器を納入させていただいています。具体的には、大学であれば授業用のAVシステム、企業や官公庁であれば会議システムなどですね。本社は東京・三田にあり、京都、大阪、福岡に営業所があります。社員数は現在約130名で、そのうち設計を担当しているスタッフは約30名、施工を担当しているスタッフは約20名、プログラム開発を担当しているスタッフは約10名になります。

——— 競合他社と比較した御社の特色、強みというと?

小寺 お客様からは問い合わせに対するレスポンスの速さを高く評価していただいています。私どもは基本、お客様から何か連絡があったら、まずは先方に伺うというスタンスを取っています。

——— ここ数年、特に力を入れて取り組んでいることはありますか。

小寺 主力である文教や企業向けの会議システムには引き続き注力しているのですが、加えて力を入れて取り組んでいる商材としてはサイネージでしょうか。企業では待合エントランスへのサイネージの導入が進んでいますし、学校であれば“野球部が全国大会に出場”といった横断幕も最近はサイネージに取って代わってきているんです。

——— このコロナ禍で、会議システムへの問い合わせはかなり増えたのではないですか。

小寺 そうですね。新規に導入したいという問い合わせは、かなりいただくようになっています。コロナ以前は会議システムというとCiscoやPolycomといったテレビ会議系が多かったのですが、そういった専用機はオフィス外から接続するのが難しいので、コロナ以降はMS TeamsやGoogle Meetといったネットワーク系の会議システムに注目が集まるようになりました。テレビ会議システムを導入していた企業からも、ネットワーク系の会議システムに入れ替えたいという相談はよくありますね。私どもは以前からMS TeamsやGoogle Meetを取り扱っていたのですが、このコロナ禍でかなりノウハウが蓄積できたのではないかと思っています。

——— 学校のオンライン授業システムも、一気に普及が進んだのではないですか。

小寺 日本の学校は、コロナ以前はそういった設備を揃えていないところが多かったので、必要に迫られて導入が進んだ感じです。ただ、企業の会議システムとは、似ているようでまったく違いますね。オフィスの会議室を利用するのは多くても10人程度ですが、学校の教室は先生1人に対して生徒が40人とかですから、それによってシステムの構成はかなり違ってきます。

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● SLX-Dによって優れた音質と安定したワイヤレス環境を低コストに実現

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——— 映像システム様には先頃、成城大学様の成城キャンパス2号館の講義室計6部屋に、デジタル・ワイヤレス・システム SLX-Dを納入していただきました。今回の更新の経緯について教えていただけますか。

小寺 成城大学様からは昨年11月に、老朽化した2号館の音響設備を新しくしたいというご相談がありました。コロナ禍で教室を使っていない時間が増えたので、この機会にぜひ更新してしまいたいと。また、単に機材を新しいものに入れ替えるだけでなく、有線マイクをワイヤレスにすることで、取り回しをよくしたいというご希望もありました。2号館の講義室は6部屋ともほぼ同じ規模で、収容人数は40人から40人弱程度です。

——— 今回、ワイヤレス・マイク・システムとしてSLX-Dを選定された理由を教えてください。

小寺 赤外線のワイヤレス・システムですと、室内に受光ユニットをたくさん取り付けなければならないため、その分、コストがかかってしまいます。今回、大学側からはコストを抑えたいというご希望があり、何か良いワイヤレスはないかと考えたときに、ShureさんのSLX-Dのことを思い出したんです。SLX-Dは昨年発表されたばかりの製品ですが、他社のワイヤレスと十分戦える価格が印象に残っていて、この製品が合う案件があれば、ぜひ入れてみたいと考えていたんです。成城大学様には、以前から我々のご提案を信頼していただいていましたので、今回もスムースに導入が決まりました。

——— まだあまり実績のない新製品を納入することへの不安はありませんでしたか。

小寺 まったくありませんでした。メーカーさんに問い合わせて、そのレスポンスが遅かったりするとこちらも不安になってしまうんですけど、Shureさんの場合はレスポンスが速い。安心して納入させていただきました。

——— 納入されたシステムは、6部屋すべて同じ構成ですか。

小寺 2ch受信機、ボディパック型送信機、ラベリア・マイク、ハンドヘルド型送信機が1台ずつのすべて同じ構成です。受信機は、講義室前方にあるAVラック内に設置してあり、前面にホイップ・アンテナを取り付けました。先生が戸惑わないように、AVラックとマイクの電源を入れれば、すぐにお使いいただけるようになっています。2chが6部屋、合計12chでSLX-Dのキャパシティをオーバーしているのですが、電波の混信がないような周波数プランニングで設定しました。

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—— 納入を終えて、SLX-Dの印象はいかがですか。

小寺 お客様に引き渡す前にテストしたのですが、音の拾いが良く、上位製品と比較しても収音性能が劣っている印象はありませんでした。この価格帯で、低域がここまで伸びているワイヤレス・マイクは他には無いのではないかと思います。受信性能も、近くの講義室で同じように使ってもまったく混信が起きませんでした。工事が完了したのが3月末のことなので、お客様からはまだ詳しい話は伺ってないのですが、使用頻度の高い講義室で、何のトラブルも無く運用できているという報告をいただいています。総じてSLX-Dは、その性能を考えると非常にコスト・パフォーマンスが高く、文教系の案件でかなり刺さる製品なのではないかと思います。成城大学様では赤外線のワイヤレス・システムを使っている部屋がありますので、そこもSLX-Dに更新していただければ、設備的に統一できて管理もラクになるのではないかなと。

——— Shureというメーカーに対するイメージをお聞かせください。

小寺 私はもともと民生機を手がけていたので、Shureさんのイヤホンやヘッドホンを販売していたこともあるのですが、どの製品もきれいにまとまっているという印象があります。高い製品には価格相応の性能がありますし、安い製品は低い性能かといえばそうでもない。どの価格帯の製品も、満遍なく“Shureのプロダクト”に仕上げられているというか。それと先ほども言いましたが、信頼できるというのも大きいですね。仮にトラブルが発生しても、迅速に解決に向けて動いてくれる。お客様から“こういう相談があるんですけど……”という話をすると、“それでしたら、こういうシステムはどうでしょう”とご提案していただいたりとか。本当に信頼できるメーカーですね。

——— 最後に、今後Shureに期待することを教えてください。

小寺 私どもが力を入れている会議室向けのソリューションでしょうか。Web会議システムへの需要は今後も伸びていくと思いますので、シーリング・マイクのMicroflex Advance MXA910のような画期的な製品を今後も開発していただきたいですね。例えば、オフィスの会議室は大きな部屋ばかりではないので、小さな会議室にも対応できるコスト・パフォーマンスの高いソリューションを出していただければ、喜ばれる企業さんも多いのではないかと思います。

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