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SM7BとSM7dB:どちらを選ぶ?

SM7Bは、ミュージシャン、ポッドキャスター、ストリーマーに愛されている王道マイクです。新たなラインアップとなるSM7dBは、伝説的なサウンドはそのままに、Shureが独自設計したプリアンプを内蔵しています。あなたのニーズに適したダイナミックマイクロホンはどちらでしょう?
September 27, 2023 |
SM7BとSM7dBの違い

SM7は、初登場から50年を経た今もなお、高い人気を誇っています。この特別なマイクファミリーを拡充する新製品SM7dBは、愛されているSM7Bの特長はそのままに、内蔵プリアンプによって音声信号をブーストするためのゲインを備えています。どちらも、これまでと同じ素晴らしいサウンドを実現します。

では、どちらを選ぶべきでしょうか。もちろん、 それぞれの状況によって異なりますが、ご心配なく。どちらのマイクを選ぶべきかについて、これから詳しくご説明します。

SM7BとSM7dBの違い:

  • SM7Bは、伝説的なブロードキャストサウンドで知られる王道マイク
  • SM7Bには、約60dB以上のクリーンなゲインが必要
  • SM7dBは、Shureが設計したプリアンプを内蔵
  • SM7dBは、SM7Bと追加のプリアンプを両方購入するよりも手頃

1970年代からレコーディングエンジニアに愛されてきたSM7は、2010年代に最新版のSM7Bの登場により、ポッドキャスト向けの業界標準となりました。SM7Bを主に使用していたオーディオプロフェッショナルは、このダイナミックマイクロホンが声などの特定音源にフォーカスしながら、トラックへのあらゆる音漏れを排除するように設計されていることを理解していました。

次に登場したストリーマーとコンテンツクリエイターはそのほとんどがデジタルネイティブであり、SM7Bのマイクの信号をブーストするためには、相当な電力を備えたインターフェースか、クリーンなゲインを提供するインラインプリアンプが必要であることを必ずしも認識していませんでした。

SM7dBはオリジナルのSM7をベースに内蔵プリアンプを搭載しており、この素晴らしい音質のマイクをあらゆるXLR入力で使用するのに必要なブーストを提供します。追加のプリアンプや高価なインターフェースは必要ありあません!

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ストリーマーに選ばれるSM7dB

あたたかみのあるブロードキャストサウンドを持つSM7dBは、SM7Bとまったく同じ内部機構を使用しています。内蔵プリアンプの適応に少し時間がかかりますが、ご安心ください。Shureのエンジニアが細心の注意を払い、オリジナルと同一のサウンド特性を実現しています。

インターフェースに関する疑問

最新の素晴らしいSM7dBがあるにもかかわらず、SM7Bを選ぶ理由は何でしょうか。いくつもの理由がありますが、何よりもまず、多くの人々はすでに非常に高品質なオーディオインターフェースを所有しています。音楽制作に取り組んでいる方であれば、おそらく同時に複数のトラックを録音していることでしょう。そのような場合は、ボーカルでもギターキャビネットでも優れたサウンドを実現するマイクとして、オリジナルのSM7Bを引き続きご使用ください

一方で、SM7のサウンドを求めていても、マイク1本のゲインを追加で得るために高価なオーディオセットアップを準備することには消極的なストリーマーやゲーマーは数多くいます。または、すでに申し分ないXLRインターフェースをPCに接続しているが、長く注目してきたSM7Bに電源供給するにはパワーが不足している場合もあるでしょう。どちらのケースでも、SM7dBがお勧めです

ただし、どちらもXLRマイクロホンであることをお忘れなく。PCに直接接続する場合は、XLR入力を備えたインターフェースか、MVX2Uなどの何らかのXLR - USBアダプターが必要になります。

プリアンプの問題

SM7Bが発売後50年にわたって高い人気を維持しているのには、最大限のボーカルパフォーマンスを引き出すように設計されているという理由があります。それが意図的な仕様だと気づくまで、このダイナミックマイクの出力が低いことに困惑する人もいますが、それがSM7Bの特徴的な「ブロードキャスト」サウンドを実現する要因なのです。このアイコニックなマイクの実力を発揮させるためには、約60dBの追加ゲインが必要です。

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左:SM7B、右:SM7dB

その高い人気により、プロフェッショナルなレコーディングスタジオ以外でもSM7が使用されるようになるにつれ、家内工業のようなプリアンプメーカーが登場し始めました。CloudlifterやFetHead、または棒状のダイナマイトのような外見のプリアンプをすでにご存知の方もいるでしょう。ShureのプリアンプはSM7dB用に独自設計されているため、出力のブーストがあらかじめ調整されています。

オリジナルよりもSM7dBが望ましいと思われるもう1つの理由は、外出時です。移動の多いポッドキャスターやコンテンツクリエイターにとって、扱いにくいプリアンプなどのモバイル録音機器を1つ減らせることには非常に大きな価値があります。そうすることで、お気に入りのSM7Bを元どおり、永続的にスタジオ機器に組み込めるかもしれません。

価格

すでにオーディオセットアップに多額の投資を行っている場合は、明らかにオリジナルのSM7Bの方がより経済的な選択肢となります。ゲストが複数いる形式のポッドキャストなど、複数のマイクで同時に何人もの録音を行う場合はこれが特に当てはまります。このケースでも、SM7Bをお勧めします。

対照的に、始めたばかりの方は、SM7Bと外部プリアンプの両方を購入するよりも、SM7dBの方が手頃な価格になる場合があります。ストリーミングに必要なマイクが1本だけなのであれば、SM7dBが良いでしょう。

最終的に、これら2つの優れたSM7モデルは互いに競合するのではなく、補完し合う存在になります。両方を所有する方が出てくることは間違いないでしょう。

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パワフルなインターフェースをお持ちでしたら、SM7Bをお選びください。
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Marc Young
ジャーナリズムの分野で経験を重ねたマークはShureの編集者としてサウンドに関するあらゆる話題を紹介しています。ギターの腕前はそこそこだけれど、それを文才で補っていると言う彼は、ヨーロッパでも随一の音楽の都として知られるベルリンを拠点に活動しています。

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