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TwinPlexイベント現場リポート 2019/7/23

Shure新製品発表会が2019年6月22日および23日に天王洲アイルのKIWA TENNOZで行われました。イベントでは、実際にプロのミュージカル俳優の中川晃教氏にお越しいただき、TwinPlexヘッドセットTH53を用いて計3曲を歌いあげていただきました。
August 06, 2019 |
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Shure新製品発表会が2019年6月22日および23日に天王洲アイルのKIWA TENNOZで行われました。イベントでは、実際にプロのミュージカル俳優の中川晃教氏にお越しいただき、TwinPlexヘッドセットTH53を用いて計3曲を歌いあげていただきました。

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KIWA TENNOZ の入り口の様子。階段を上がると木材がふんだんに使われた会場が広がっています

 

TwinPlexの開発責任者John Bornが前半(一部)に商品特徴を説明しました。商品の開発の内容および詳細はこちら(http://www.shureblog.jp/news/twinplex-takes-the-stage/)をご確認ください。

特徴である自然な色味、役者さんへの仕込みやすさ、ケーブルの耐久性やマイクの疎水性を細かく説明し、一部と二部の間や二部の終わりには実際に商品に触れたり、開発者のJohnやその他Shureスタッフに質問できる機会を設けました。

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ステージの全貌
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TwinPlex商品概要説明の様子

 

特に皆さんの引きが強かったヘッドセットは、ヘッドセット上部を引っ張ると赤ちゃんから大人の頭まで大きさを簡単に変えることができ、軽量なので付けていることを忘れるほどです。装着した様子は下記の通りです。

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後ろから見るとこのような感じです。
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横から見てしっかりとマイクが口元にきていることを確認します。Johnが真剣な表情で取り付けています。

 

超疎水性ナノコーティングを施した周波数キャップの耐水性を確認するため、Shureのシカゴ郊外Nilesオフィス内にSweat Bot(スウェットボット)という人工の汗を垂らし続ける専用の装置を開発し、過酷なミュージカルやブロードキャストのシーンで汗や雨などを想定しました。 Sweat Botが人工の汗を一定のスピードで垂らし続けます。

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Sweat Botが人工の汗を一定のスピードで垂らし続けます。

今回ステージ上にこの装置を持ち込むことができなかったので、TwinPlexを水に10分間漬け込んだ後、正常に機能するか確認したところ、問題なく動きました。超疎水性ナノコーティングが施された周波数キャップの凄さが伝わったかと思います。この他、スピーチ用周波数特性のTL48と汎用性の高いTL47を比べ、音質の確認を行いました。

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10分間水に漬け込んだTwinPlexのマイクを確認する様子

 

TwinPlexはADX1Mというマイクロボディーパック型送信機に接続する事で、更にミュージカルや芝居などの仕込み用途に使いやすくなります。

この送信機は化粧品のパウダーコンパクトくらいのサイズで超小型・軽量なだけでなく、送信アンテナが内蔵されているので衣装やカツラにもとてもスムーズに仕込む事ができ、役者は装着している事を忘れてしまう程です。

今回はこの送信機用の受信機AD4の特徴についても細かくご説明させていただきました。

またTwinPlexは様々なタイプのコネクターに対応しているので他社製の送信機にてお使いいただく事も可能です。

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AXT Digitalの特徴と製品ラインアップを説明する様子
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ADX1Mマイクロボディーパック型送信機のサイズ感

 

第二部ではミュージカル俳優としてご活躍の中川さんの体験談や使用感を率直に述べていただき、また、gaQdanを代表して土屋氏は実際の楽器への仕込み方や周波数キャップを使い分けることによってどう変わったかなどを座談会形式で話し合いました。例えば、バイオリンにはお手製のマウントを使用し、音がしっかりと出るように仕込みました。楽器用のマウントは近い将来、TwinPlexアクセサリーとして出るかもしれません。

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実際のTwinPlexアクセサリーキット

 

中川氏も実際の現場で公演する上でいかにマイクロボディーパックが軽くて小さい方が良いか、音が良いと歌いやすいことなどを丁寧にお話いただきました。また、Johnからはアメリカのブロードウェイまたイギリスのウエストエンドで実際に使われている演目名やTV番組名、またスポーツのシーン(NBA)でも使用されている例を説明しました。ミュージカルだけではなく、様々なシーンでTwinPlexのマイクは使用することが出来る例を具体的に述べることで商品の使い方/使い道がより明白になったかと思います。

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座談会形式でそれぞれ製品に関して自由にお話していただきました

 

中川さんの美声が会場を包み込みました。歌っていただいた3曲は、「君の瞳に恋してる」「見上げてごらん夜の星を」、「ボヘミアン・ラプソディ」と日英両方の言語で歌っていただき、伸びや音の違いなどを聴くことが出来ました。特に2曲目の「見上げてごらん夜の星を」ではステージのブルー系の照明ともよくマッチしており、クリーンな空間で透明感のある歌声を聴くことが出来ました。

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今回ご紹介した製品一覧:

 

TwinPlex  

https://www.shure.co.jp/products/series/twinplex

AD4Q  

https://www.shure.co.jp/products/wireless-systems/axt_digital/ad4q

ADX1M  

https://www.shure.co.jp/products/wireless-systems/axt_digital/adx1m

参考リンク:

 

中川晃教氏

http://www.akinori.info/  

ご協力いただいたgaQdanさん

https://www.gaqdan.com/

KIWA TENNOZ  

http://www.oasis-kiwa.com/

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Shure Japan
Shureは、およそ1世紀に渡って人々が驚くほど冴えわたるサウンドを世界に送り出してきました。 1925年に設立され、その品質、性能、耐久性で知られているオーディオ機器の世界的リーディングカンパニーです。マイクロホン、ワイヤレスマイクシステム、インイヤーモニター、イヤホン/ヘッドホン、会議システムなど様々な音響機器をユーザーに届けています。 クリティカルリスニングで、ここ一番の大事なステージで、スタジオで、そしてミーティングルームでも、いつでもShureがあなたを強力にバックアップします。 シュア・ジャパン株式会社(Shure Japan Limited) は、Shure Incorporatedの日本法人です。

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劇場向けマイク配置のヒント

私はこれまで、フリーランスのサウンドエンジニアとして劇やブロードキャスト・プロダクションでパフォーマーのマイクを外から見えないように装着する機会が多数あり、幸運なことに、イギリスやその他の国々で舞台演劇、オペラ、子供向けTV番組、映画などあらゆるタイプの現場を経験してきました。