【企業】株式会社リコー様|リモートでもリアルな共創DXを体感、クリアな音声データがイノベーティブなツールへ発展|MXA920
“Shureのシーリングアレイマイクは収音性に優れ、相手へクリアな音声を届けて、自然な対話を実現することができます。共創DXの“イグニッション”として非常に効果的なソリューションです”
株式会社リコー RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO Founder / General Manager 菊地英敏氏
お客様プロフィール
◎導入事業者
株式会社リコー
事業内容:複合機・プリンター・ネットワーク機器等のデジタルサービスおよびデジタルプロダクツ製造・販売、グラフィックコミュニケーションズ、インダストリアルソリューションズ、デジタルカメラ、360度カメラ、環境、ヘルスケアなど
https://www.ricoh.co.jp/
◎納入事業者
リコージャパン株式会社
https://www.ricoh.co.jp/sales/about
◎導入場所
導入場所: RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO, Climbers Lounge
竣工日: 2024年2月
課題
リコーは、お客さまと成し遂げる共創DXの中核拠点であるRICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYOを2024年に大幅強化リニューアルしました。最先端の技術をリアルに体感して創造力を発揮し、その場で新しいアイデアを試作できるような施設として作り上げられています。共創の始点となるClimbers Loungeは、経営層のお客様と対話するエグゼクティブブリーフィングセンターとして、リモート接続性能も含む最高品質の映像・音響設備が求められていました。
ソリューション
リニューアル前のRICOH BIL TOKYOでも、Shureのシーリングアレイマイクを採用し、高品質なリモート会議を実現していました。新しいClimbers Loungeは、初めて来場したお客さまが緊張をほぐせるようなラウンジとして設計されたため、マイクを意識する必要のないシーリングアレイマイクが最適でした。MXA920を2基設置してカメラトラッキングと連携させ、意識せずにリモート参加者と会話できるような仕組みを設けました。
効果
Climbers Loungeでの会議参加者は、リモートでもリアルでもそれを意識することなく、自然に会話することができます。収音性能が非常に高く、取得できる音声データもクリアなため、自然言語処理などのAI技術によるイノベーティブなソリューション開発にも効果的に活用できます。Voice Liftのような新技術にも注目しており、成長するClimbers Loungeを目指してShureの技術・製品を活用していきたい意向です。
【スペシャルインタービュー】
共創DXの新拠点、創造力をかき立てられるRICOH BIL TOKYO
リコーは1977年に「オフィス・オートメーション(OA)」を提唱し、コピー機、プリンター、ファクシミリ、スキャナーなど、オフィスであたりまえに利用されているOA機器でよく知られています。OA機器は今も重要なツールですが、現代企業の働き方は大きく進化し、新しい時代に即したソリューションが求められるようになってきました。デジタルビジネスが中心になりつつあったリコーも、OAのコンセプトを生かしつつ、デジタル技術を活用した新しいオフィス体験を提供しようと、「リコーデジタルサービス」への本格的な注力を表明しています。
「私たちは2018年、リコーのデジタルサービス・DX支援の中核拠点として『RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO』(RICOH BIL TOKYO)を設立しました。エグゼクティブ・ブリーフィング・センターの役割も担い、企業経営者を中心に積極的な対話を通じてありたい姿の具現化をサポートし、新しい価値の創造、プロトタイピングや実装まで伴走する役割を担います。5年で860社をお招きして、リコーの共創という価値を感じていただきました」と、RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYOのFounderであり、同General Managerを務める菊地英敏氏は述べています。
生まれ変わったRICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYOは広大な空間を擁し、ここでもShureのワイヤレスマイクが備えられている
しかし菊地氏は、当初のRICOH BIL TOKYOは小規模であったために、お客さまと本格的な共創は難しかったと振り返ります。そこでRICOH BIL TOKYOを大幅に強化。約20倍に拡大した広大なフロアにワークショップや検証施設なども備え、仮説の因数分解やアイデアの検証、プロトタイピングなど具体的に手を動かすところまで一気通貫で協働できる空間に仕立て上げました。最先端の技術や具体的なソリューションを“使える”状態で用意しておき、それらを体感することで想像力・創造力をかき立て、“やってみたい”と感じたときにはすぐに取り組めるという施設なのです。
共創DXという登山計画、リモートからでもリアルに参加
新しいRICOH BIL TOKYOのコンセプトは『登山』、ロゴも山脈をイメージしています。共創DXの実現を登山に例えて、お客さまとパーティを組み、ありたい姿=頂上へ向けて着実に歩みを進めます。お客さまが初めてRICOH BIL TOKYOへ来たときに招かれる「Climbers Lounge」は、パーティが“登山計画”を練る重要な場です。落ち着いた空間に大型のLEDディスプレイが設置され、最先端の技術・製品を体感したり、ソリューションの提案を受けたりすることが可能です。
「Climbers Loungeでの対話は、初めてRICOH BIL TOKYOへ訪れるお客さまにとって重要な計画の第一歩となります。来場することが困難な参加者も、リモートからアクセスしていただければ、現地参加者と同等に対話できる環境を提供したいと考えました。現地の参加者も、マイクやカメラを意識することなく、リモート参加者と自然に対話できる音響設備が理想でした」と、リコージャパン デジタルサービス企画本部 スマートコミュニケーション企画センター スマートハドル企画室 スマートハドル営業・PMグループ リーダーの平田佳之氏は述べています。
新生RICOH BIL TOKYOの音響設備を構築するにあたり、菊地氏にはすでに考えがありました。移転前のRICOH BIL TOKYOでも、リモート会議のための環境を用意しており、Shureのシーリングアレイマイクを利用していたためです。
モダンなグリッド天井にぴったりと埋め込まれたShureの白いシーリングアレイマイクロホン
「Shureのシーリングアレイマイクは、天井に設置する一体型の製品であるためスタイリッシュで、収音性が非常に優れていることを体験していました。ショットガンマイクのように指向性がシャープで、会議参加者をしっかりと捉えて、小声でも確実に収音してくれます。新しいRICOH BIL TOKYOでもしっかりと音響設備を整えたいと考えて採用を決めました。特にClimbers Loungeは初来場の緊張をほぐしていただく必要があり、自然な声でマイクを意識せずに会話できる環境が必要だったのです。そうしてリラックスできるからこそ、次に私たちが提供したい“驚き”がより鮮明になるのです」(菊地氏)
RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO Founder, General Manager 菊地英敏氏
また菊地氏は、Shureのマイクの優れた点として“音の再現性”を取り上げます。リコーでは、会議で記録された音声データを活用したソリューションの開発にも注力しており、例えば自動的に議事録を生成するツール、さらにそのテキストをAI技術で分析・加工、対話の内容を可視化するといったイノベーティブなツールを具現化しています。そこでクリアに音声をデータ化できるマイクが重要な要素となるのです。
成長し続けるRICOH BIL TOKYO、Shure技術の発展に期待
リコーは、RICOH BIL TOKYOのClimbers Loungeに2基のシーリングアレイマイク「MXA920」を設置し、カメラトラッキングシステムと連携して自然な映像・音声をリモートにも伝えられるようにしました。ハンドヘルドマイクも用意したため、講義などの会議形態にも対応することが可能です。また、さまざまなソリューションを体感できるデモエリアにもShureのマイクセットを設置して、クリアな音声でデモンストレーションを届けられるようにしました。
リコージャパンデジタルサービス企画本部 スマートコミュニケーション企画センター スマートハドル企画室 スマートハドル営業・PMグループ リーダー平田佳之氏
「Shureの会議ソリューションは、自然に会話できるところが最大の特長です。また昨今は会議室の意匠を重視する企業も増えていますので、天井に埋め込んでなじませることができ、そのうえクリアに収音できるMXA920は、非常に魅力的な製品です。リコージャパンでも映像・音響に関連するサービスを強化中で、MXA920の音質を体験しながら気づきを得られるショウルームを拡張しているところです。ShureとShureのパートナーには、これからも手厚いサポートを期待しています」(平田氏)
菊地氏は、Shureのマイク製品を「声の表情を捉えられる音響技術」と評し、自然言語処理や空間認識など先端技術と組み合わせるなど、さまざまなリコーデジタルサービスへの昇華も目指したいとしています。
「RICOH BIL TOKYOではイベントを開催することもあるので、部屋全体に自然な音声を届けられる『Voice Lift』のような新技術にも注目しています。RICOH BIL TOKYOは“生き物” ―― 訪れるたびに変化を感じていただけるような、進化する施設でありたいと考えています。リコーがお客さまのありたい姿を提案し続けるためにも、Shureの音響技術・製品は常に最先端のチャンピオンであり続けてほしいですね」(菊地氏)