インタビュー:開発担当が語るMXA710リニア・アレイ・マイクロホン
Shure 会議音響向けオーディオ・エコシステムは、マイクロホンからDSP、さらにはスピーカーまでの完全なオーディオ信号チェーンを網羅し、小会議室から大型カンファレンススペースに至るまで、あらゆるタイプの環境に合ったネットワーク・オーディオ・ソリューションです。プロダクトマネージャーであるロブ・クリーゴン(Rob Klegon)がMicroflex MXA710リニア・アレイ・マイクロホンについて語ります。
クリス・ライオンズ:すでに多くの人にMXA310テーブル・アレイ・マイクロホン、またはMXA910シーリング・アレイ・マイクロホンを導入いただいていますが、さらにラインアップの追加が必要なのですか?
ロブ・クリーゴン: MXA310、MXA910とともにMicroflex Advanceシリーズを構成する新たな選択肢としてMXA710を開発しました。MXA310はテーブルへの設置に最適なソリューションです。MXA 910は、もちろん高品質のプレミアムなシーリングソリューションです。しかし、ここ何年も多くのお客様から「MXA 910を壁面設置する方法はないか」とか、「(MXA 910を)使いたいのはやまやまだが大きすぎる、設置に適した天井がない、建築家があの形を気に入らない」とか、あるいは「別タイプの部屋や予算水準に合う製品は他にないか?」といった声が上がっていました。そこで、テーブル、壁、天井など、部屋のどこにでも設置可能なアレイ・ソリューションとしてMXA710を開発しました。
MXA710には、60 cmと120 cmの2種類の長さがあります。どちらもカラーはブラック、ホワイト、アルミの3種類が用意されています。収音ローブについては、60 cmモデルは4つのローブ、120 cmモデルは最大8つのローブを設定して部屋をカバーすることができます。
クリス:では、MXA710にはどんなタイプの設置オプションがありますか?
ロブ:MXA710は、部屋のどこにでも設置できるようにすることが目的ですので、そのための取り付け用アクセサリーも同時に開発しました。標準ではウォールマウントが付属し、MXA710をドライウォールに横向きまたは縦向きに直接取り付けることができます。付属の取り付けネジを背面に使用することで、ワイヤーで吊り下げることもできます。また、どちらのモデルも、オプションアクセサリーとして、テーブル、壁、または天井に直接埋め込むためのフラッシュ・マウント・アクセサリーが用意されています。サイドキャビネット、テーブル、演壇などに置いて利用するためのデスクスタンドのほか、MXA710をマイクロホンスタンドに直接取り付けるためのマイクロホン・スタンド・アダプターも用意されています。さらにタイルブリッジを使えばMXA710をグリッド天井に直接取り付けたり、タイル天井から吊り下げたりすることができます。
クリス:さて、取り付けは完了したとして、配線や接続はどのように行なえばよいですか?また、セットアップや設定はどのようにするのですか?
ロブ:配線はとてもシンプルです。MXA310やMXA910とまったく同じで、1本のイーサネットケーブルで音声、PoE電源、および制御信号をすべて伝送します。そして、設定にはDesignerソフトウェアを使用します。MXA710は、細かい設定をしなくてもすぐに利用できるように設計されています。Designer上で、「壁面横向き」、「壁面縦向き」、「シーリング」、または「テーブル」といった設置形態を選択するだけで、自動的に最適化された設定が反映されます。そして、Shureエコシステムへのルーティングもすべてクリック1つで行なうことができ、とても素早く運用準備が整います。
南カリフォルニア大学におけるハイブリッドラーニング学習へのMXA710活用事例をご覧ください(英語)。
MXA710リニア・アレイ・マイクロホンは、Shureエコシステムとシームレスに統合して、AVシステムを利用した会議アプリケーションに高品質の音声を提供します。
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