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Case Study

【企業】株式会社BANDAI SPIRITS様|200名規模の広いホール、すべての会議参加者が自然な声でコミュニケーション|シーリングマイクMXA920、Stem Ceiling他

200名規模の広いホール、すべての会議参加者が自然な声でコミュニケーション
January 24, 2024 |
BANDAI SPIRITS様 シーリングマイクを導入

“コミュニケーションの質を高めるために、最高品質の音響設備を求めてShureを選びました。最新の技術によって広い会議空間の隅から隅まで自然に声が伝わり、新しい会議体験を実現できていると感じます”

株式会社BANDAI SPIRITS 総務部 総務チーム チーフ 川瀬達也氏

お客様プロフィール

◎導入事業者
株式会社BANDAI SPIRITS
事業内容:プラモデル、ハイターゲット向け玩具、キャラクターくじ、アミューズメント専用景品などの企画、開発、製造、販売
https://www.bandaispirits.co.jp/

◎納入事業者
株式会社フロンティアコンサルティング
https://www.frontierconsul.net/

サンテレホン株式会社
https://www.suntel.co.jp/

◎導入場所
導入場所: BANDAI SPIRITS 本社(東京・三田)会議室

課題

本社移転にともなってオフィス改革を目指したBANDAI SPIRITSでは、会議室強化の一環として音響を重視しました。リモート会議があたりまえになり、海外拠点とのミーティングも多い同社では、前オフィスでの音響設備への投資不足が課題となっていました。新しいオフィスではフレキシブルにサイズを変更できる会議室や広いホールを用意しており、様々なレイアウトや用途の会議において、適切に収音できるマイクを必要としていました。

ソリューション

天井設置型のシーリングマイクであれば、会議室のレイアウトを変更したときでもマイクの設置や配線が不要ですし、広い会議空間でハンドマイクを使い回す必要もありません。ただし、会議室のレイアウトや用途が複雑になるほど収音性能が重要になるため、最高品質のマイクとしてShure MXA920シーリングアレイマイクロホンに注目しました。Shureのショールームで音声品質を確認すると共に、広い会議室でも参加者どうしが肉声に近い感覚で会話できるVoice Lift技術を体験し、大会議室やホールでの採用を決定しました。

効果

2つの会議室をつなぐ大会議室でも、最大3つのスペースをつなぐホールでも、参加者がどこに座っていようとしっかり収音できます。リモート参加者にクリアな声が届くことはもちろん、Voice Liftによって離れた席の参加者どうしがコミュニケーションできると好評です。Shureソリューションの安定性に加えて、タブレット端末から簡単にモードを切り替えられるようにしたため、利用者からの問い合わせやトラブル対応もほとんど発生しておらず、運用負荷軽減にも効果を発揮しています。

【スペシャルインタービュー】

コミュニケーションを重視したワークスペースへ

 BANDAI SPIRITSは、人気の高い「ガンプラ」に代表されるプラモデル、特撮作品やアニメキャラクターなどを幅広く扱うコレクターズブランド「TAMASHII NATIONS(魂ネイションズ)」の他、クレーンゲーム機などで獲得できるプライズ、コンビニエンスストアなどで展開するハズレなしのキャラクターくじ「一番くじ」など、バンダイナムコグループの中でも特にハイターゲット(大人向け)商品の企画、開発、製造、販売を手掛けている。同社の商品は海外でもファンが多く、アジアをはじめ欧米まで世界中で幅広くビジネスを展開している。

同社は2023年10月、東京・三田に本社を移転してオフィス改革に取り組みました。プラモデルや玩具などのモノづくりを営む同社にとって、オフィスは重要なワークスペースであるため、コミュニケーションやコラボレーションを重視したオフィス環境の実現を目指しました。

「業務的にフリーアドレス制は採用しにくく、固定席制のため部門間のコミュニケーションに課題がありました。新オフィスではフロアの各所にリフレッシュエリアを配置したり、カフェテリアを設けたりして、自席以外での飲食や会話を楽しめるようにしました。情報発信・共有のためのデジタルサイネージも設置しています。会社に“来てよかった”“また行こう”と思えるワークスペースを目指しました」と、バンダイスピリッツ総務部総務チームチーフの川瀬達也氏は述べています。

コミュニケーション強化の1つとして、会議室の改革も挙げられます。活発なミーティングを支援するため、会議室の数を1.5倍に増設したうえ、スライディングウォールで2つの会議室をつないでフレキシブルに広く利用できる大会議室も拡充しました。商品企画の際に対象のアニメ作品などを視聴する“視聴覚室”も設けています。

特筆すべきは、スライディングウォールで2つの会議室とカフェテリアをつなぐことで、200名以上を収容できるようになる広いホールです。事業部全体で開催する“アイデア発表会”や、顧客・メディア向けの製品発表会など、幅広いイベントに対応できるスペースとしました。

ceiling-mic-bandai-sprits_content01.webp株式会社BANDAI SPIRITS 川瀬 達也氏

会議室の音響を重視、最先端の機器と技術を選定

BANDAI SPIRITSのオフィス改革を主導した川瀬氏は、会議室の音響設備を特に重視しました。オフィスワークが中心とはいえ、すでにリモートワークはあたりまえのように浸透しています。また海外ビジネスも活発な同社では、遠隔拠点と密に連携して販売戦略を練るため、頻繁にリモート/ハイブリッド会議を実施しています。川瀬氏によれば、以前のオフィスでは音響設備への投資が不十分で、音声の問題が課題視されていました。音が聞こえないなどのトラブルが発生するたびに川瀬氏ら総務スタッフがかり出されて、運用負担も無視できない状況でした。

また新しいオフィスでは、上述したようにフレキシブルにサイズを変更できる大会議室やホールを予定していました。ここでもマイクの問題が浮上します。テーブルに設置するマイクであれば、会議室のレイアウトを変更するたびに準備が必要となります。200名以上の広大なスペースにマイクを配置するのは運用負担が大きく、もはや対応は不可能と考えられました。また、従来の広い会議室で参加者が議論する際、ハンドマイクを使い回すという方法が採られていましたが、スムーズな会話が行えないという課題もありました。

そこで川瀬氏は、天井設置型のシーリングマイクに注目しました。利用者が準備する必要も、スイッチを切り替える必要もなければ、だれでも簡単に扱えるうえ、不要なトラブルに発展する可能性も低いと考えられました。最高品質の音響設備を必要と考えていた同氏は、同社のオフィス作りを全面的にサポートしていたフロンティアコンサルティングに相談。情報通信機材を幅広く取り扱うサンテレホンを通じて、Shureのソリューションを知るにいたりました。

サンテレホン 情報通信本部 首都圏第一営業部 営業一課 課長の花岡卓也氏は、「非常に広く天井の高い空間での利用が想定されましたので、高品質な収音マイクであるMXA920を提案した。またShure Microflex EcosystemはITフレンドリーで、映像設備を含めて誰でも簡単に利用できるような環境を構築しやすいというメリットもありました」と振り返ります。

ceiling-mic-bandai-sprits_content02.webpサンテレホン株式会社 花岡 卓也氏

Shureのデモンストレーションで「Voice Lift」技術にも触れた川瀬氏らは「感動した」と述べています。Voice Liftは、同一室内のシーリングマイクとスピーカーを連携し、広い会議空間で離れた席にいる参加者どうしの声を伝わりやすくすることで、まるで話者がすぐ近くで話しているような自然な会話を実現するための技術です。

「ShureのVoice Liftは、こんなこともできるのかという驚きの体験でした。会議室のどこに座っていても、肉声と同じ音量・音質・タイミングで声が伝わります。この技術があれば広いホールでも、声が聞き取りにくいということはなくなり、ハンドマイクを持って走り回る必要もありません。新しい会議体験のビジョンが見えるようで、BANDAI SPIRITSのオフィス改革にはこの技術が必要だと感じました」と、フロンティアコンサルティング東京本社 WPS東日本事業部 ITサポートチーム チーム長の和久友宣氏は述べています。

ceiling-mic-bandai-sprits_content03.webp株式会社フロンティアコンサルティング 和久 友宣氏

広い会議空間でもしっかり収音、隅々まで声を伝えるShureの技術

BANDAI SPIRITSでは、フレキシブルにレイアウトを変更できる大会議室と広いホールにMXA920を設置しました。サンテレホンとShureのエンジニアが協力して最適な配備方法を決定。導入後も入念な調整を行って、最適な音質を実現しました。また視聴覚室は、会議室の意匠、規模や用途に合わせ、「STEM CEILING」を採用しています。

ceiling-mic-bandai-sprits_content04.webpStem Ceiling が2台導入された視聴覚室

2つの大会議室はスライディングウォールでつなぎ、最大48名を収容できるさらに大きな会議室になります。天井に設置したセンサーでスライディングウォールの移動を検知して、最適な設定へ自動的に変更するようにしました。壁際に設置したタブレット端末から、簡単な操作でモードを切り替えることもでき、利用に困るケースはほとんどありません。

ceiling-mic-bandai-sprits_content05.webp合同でも分割でも利用可能な大会議室

2つの大会議室とカフェテリアをつなぐホールには、12台のMXA920を配備。こちらも簡単な操作で各種モードを切り替えるようにしました。カフェテリア側にはスピーカーのみを設置し、発表会などで軽食や飲み物などを用意したときでも、飲食しながら講演を聴くことができるようになっています。

ceiling-mic-bandai-sprits_content06.webpオンライン会議にもボイスリフトにも対応するシーリングマイクMXA920 

「ホールは非常に広いため、MXA920の収音性能とVoice Lift機能が効果を発揮します。Voice Liftを有効にすると、講演者のプレゼンテーションも参加者の質問も、ハウリングなども発生せずにホール中へクリアに伝わります。リモート参加者にもクリアな音声が伝わりますので、すべての参加者がしっかりミーティングに参加できると好評です」(川瀬氏)

以前はリモート会議などで音声の問題が発生するたびに、川瀬氏ら総務部門のスタッフが問い合わせに対応したり、呼び出されたりしていました。しかしShureソリューションが導入された会議室では、ほとんどトラブルが発生しておらず、スムーズに会議を行えると好評です。

「コミュニケーションの質を高めることは、バンダイナムコグループ全体の課題であり、高品質な音響設備は重要な解決策の1つだと感じています。Shureの技術は非常に優れていますので、今後も私の予想を超えるような製品を生み出してくれることでしょう。導入をサポートしてくれた、サンテレホンも知見に溢れており、両社は密に協働して私たちのニーズに応えてくれました。今後も、私たちのオフィスやビジネスをよりよくしていくため、幅広い提案に期待しています」(川瀬氏)

ceiling-mic-bandai-sprits_content07.webp左から、サンテレホン株式会社 ソリューション営業課 大滝 遼氏、首都圏第一営業部 営業一課 課長 花岡 卓也氏、
首都圏第一営業部 部長 中村 博之氏、株式会社BANDAI SPIRITS 総務部 総務チーム チーフ 川瀬 達也氏、
株式会社フロンティアコンサルティング WPS 東日本事業部 ITサポートチーム長 和久 友宣氏

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