coldrain『GLX-D』インタビュー

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日本だけにとどまらず、ワールドワイドに活躍しているcoldrain。長くステージで使用しているShureのGLXD16に加え、今年の日本武道館公演からは「GLX-D® Advancedデジタルワイヤレスシステム」を導入したSugi(G)、Y.K.C.(G)、RxYxO(B)の3人に、その使用感と最近の活動について話を聞いた。

日本だけにとどまらず、ワールドワイドに活躍しているcoldrain。長くステージで使用しているShureのGLXD16に加え、今年の日本武道館公演からは「GLX-D® Advancedデジタルワイヤレスシステム」を導入したSugi(G)、Y.K.C.(G)、RxYxO(B)の3人に、その使用感と最近の活動について話を聞いた。

取材・文 / 荒金 良介

写真 / KENSHU SANNOHE (C-LOVe CREATORS / YAT)


–まずワイヤレスを使うようになったきっかけから教えてください。

Sugi(G) 僕らはドラム以外のメンバー4人がケーブルを使っているので、それが交差して障害になっちゃうことがあるんですよ。それをなくすために、ワイヤレスを使おうと思ったのがきっかけですね。

Y.K.C(G) 最初にSugi、その後にRxYxOが使うようになったんだよね?

RxYxO(B) うん。僕らはパフォーマンスにおいて躍動感というか、表現力が必要とされるのでワイヤレスを使おうと。

Y.K.C で、SugiとRxYxOがいろいろとワイヤレスを試した結果、Shureのワイヤレスが一番いいと。僕はこの2人よりも音色の切り替えも多かったので、ギリギリまで有線でやっていたけど、大きなステージでやることも増えたので、Shureのワイヤレスを使おうと。

–そうなんですね。

Sugi 音質面で言うと、Shureのワイヤレスがベストですね。Wi-Fiでやってると、クリーンのハイが硬かったけど、Shureはそんなことがなくて、すごくナチュラルなんですよね。その意味でレベルの高い商品だなと。

–GLXD16を実際に導入してみて、ライヴ中にメリットを感じた場面というと?

Sugi ライヴ中にチューニングしたいときにも俊敏にできるんですよ。なので、非常に使いやすいですね。

RxYxO GLXD16はすごくクリアだし、レスポンスもいいし・・・以前に使っていたワイヤレスはめちゃくちゃ音がこもっていたんだなと。ナチュラルな抜け感はShureが圧倒的に気持ち良くて。

Y.K.C 僕らはダウン・チューニングが多いので、なおさら低い音はチューナーが反応しにくいんですよ。レスポンスの速さは特にこの2人は助かってるんじゃないですかね。

–今年のツアーではGLX-D Advancedに替えて使っているようですが、使い心地はいかがですか?

Y.K.C 初めて導入したのが今年行った日本武道館公演(2月6日)で、それはShureさんからお借りしたものなんですよ。いままでは大きなステージだと、皆さんケータイを持っているので、周辺のWi-Fi環境に影響を受けてしまって、音が切れちゃうこともあったんですよ。で、今回新製品ということで導入してみたんですけど、一度も音切れしなかったもんね?

Sugi そうだね。全く問題なかったですね。

Y.K.C なので、安心して使えますね。周辺のビルの環境でWi-Fiが苦手な会場もあるんですけど、ほぼ99%使えてますからね(笑)。どんな環境でも余計な心配をせずにステージに集中できるので助かってます。

RxYxO 今のところ最強じゃないですかね。

Sugi リハのときに音が出ないと、ストレスになるんですよね。それも全然ないし、すっきりした気持ちでステージに上がれますからね。

Y.K.C 海外ツアーではまだ使ってないけど、送信機の電池を充電しなきゃいけないときに、海外のライヴハウスはコンセントがない場所もあるんですよ。そのときに安定して充電できるのもでかいですね。

–わかりました。ここからはcoldrainの最近の活動についても話を伺えればと思います。今年の武道館公演を終えた後、37本に及ぶロング・ツアーを決行しましたが、現時点での感触から聞かせてもらえますか?

Sugi 大変ですね(笑)。

RxYxO 武道館を経たこともあるのか、求めて来てくれるお客さんが増えていたので、それは嬉しかったですね。

Y.K.C いままで行ったことがない場所もあったので、現地のお客さんとじかに触れることができて、また来なきゃダメだなと思いました。

RxYxO そうだね。主要都市だけじゃダメですね(笑)。くまなく回って、目の前で伝えないと、刺さらないなと。

Y.K.C 特に新しくファンになってくれた人は学生も多いので、そんなに遠征できるわけでもないだろうし。

Sugi ちゃんとその人たちの街に行って、素晴らしいライヴを見せなきゃいけないなと。今回、自分の地元・岐阜に久々に行って、ソールド・アウトできたんですよ。家族も観に来てくれたりして、すごくホクホクしました。

RxYxO イモじゃねえんだから(笑)!

Sugi ははは。でも嬉しかったですねぇ。

Y.K.C それと、これまでもラウド・ロックを信じてやってきたけど、そういうフォロワーを自分たちが育てていかなきゃいけないなと。僕らの先輩がやってきたように、下の世代も引っ張っていかなきゃと考えるようになりました。

–下の世代が育たないと、日本のラウドシーン自体が尻すぼみしますからね。自分たちのためにも音楽シーンを盛り上げようと?

Sugi そうですね。僕らも刺激を貰いますからね。

–今年の夏フェスに出た感触はどうでした?

Y.K.C フェスでも定番曲だけじゃなく、普段のライヴ通りにスッとやれるようになってきたんですよ。

Sugi 自然に自分たちを見せられるようになりましたね。

RxYxO 37本のツアーでもファンの人に毎日のようにリクエストを聞いてて、ここまでセットリストを替えたツアーもなかったから。久々にあの曲を聴けて良かった!という声も聞けたので、それができるようになったのは成長ですね。

–「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」(8月4日)のライヴも観たんですけど、初期の曲「8AM」をプレイしてましたよね。それもツアーの成果ですか?

Y.K.C そうですね。自分たちが演奏すれば絶対盛り上がるという自信が付いてきたから。ほかにもこんなかっこいい曲を持ってるんだよ、という気持ちで演奏できるようになったんですよ。だから、気軽にセットリストを決められるようになりました。

Sugi MVの再生回数が多かったり、盛り上がる曲だけでセットリストを組むのは簡単だけど、僕らは普段のライヴとフェスを分けるんじゃなく、どこでも自分たちらしいライヴを見せたくて。

Y.K.C 難しいところなんですけどね。初めてcoldrainを観るのがフェスという人もいるので、その人たちがチェックしてる曲に応えたい気持ちもあるけど、そればかりになると・・・普段のライヴはこうなんだよ!って言わなくちゃいけなくなるから。それを言わなくていいようにセットリストを組んでみました。その方が純粋に楽しいですからね。

–そして、9月からはCROWN THE EMPIREと共にヨーロッパ・ツアーを行いますよね?

Y.K.C いつもより期間は短いんですけど、中身が濃くて(笑)。ほぼ1カ月で23本やりますからね。武道館を控えていた頃は日本に力を注いでいたので、久々の海外になるし、現地のファンの方に「待った甲斐がある!」と言ってもらえるライヴをしなきゃいけないなと。すごく仲のいいバンドとツアーを回るので、楽しみですね。遊び過ぎないように気をつけないといけない(笑)。

Sugi 1カ月ですからね。全力でライヴして、全力でバカやって帰って来ようかなと。

RxYxO 1カ月なんて一瞬ですからね。

–今年は多忙ですけど、その合間を縫って曲作りもやってるんですか?

Y.K.C そうですね。前作(『FATELESS』)のツアー中にも何曲か作ってましたからね。まあ、前作も手応えはありましたけど、今ならもっと表現できるし、かっこいい新曲もできてるので楽しみに待ってもらえたらなと。

Shure ウェブサイト/coldrain アーティストページ

coldrain オフィシャルウェブサイト