ライブで出演料を得られるようになるには?
まずは、宣伝活動を率いるバンドメンバーを決定しましょう。どれだけ才能にあふれたバンドでも、ライブで出演料をもらうためにまず必要となるのは、強いプロモーション能力です。宣伝活動に長けているメンバーを選別できるかどうかで大きな差がつくことになります。
豪華なステージを目指す人でも、いつものライブハウスでのブッキングでも、出演料が発生するライブができるようになるには様々な準備が必要です。バンドのメンバーたちは自信に満ちて、準備も万端。あとは何をすればいいのでしょうか?
まずは、宣伝活動を率いるバンドメンバーを決定しましょう。どれだけ才能にあふれたバンドでも、ライブで出演料をもらうためにまず必要となるのは、強いプロモーション能力です。宣伝活動に長けているメンバーを選別できるかどうかで大きな差がつくことになります。
目標を定める
公に宣伝活動を始める前に、バンドメンバーの全員が目標に同意していることが大切です。バンドとして今後達成したい目標は何なのか、しっかり話し合ってください。
次の項目について考えてみましょう。
- 演奏するのはカバー曲か、オリジナル曲か?
- アルバイトとして演奏するのか?(昼の仕事は別で続けながら)?
- それだけでやっていけるプロミュージシャンになりたいのか?
このような項目に答えることで、自分たちの音楽に対するスタンスを見極め、ゴールを達成するのに必要なステップを決めるのに役立ちます。ミュージシャンとしてフルタイムで活動し、生計を立てるのは簡単なことではありません。毎週あるいは毎月ライブを行うというミュージシャンでも、多くはメインの仕事をしながらバンド活動を続け、充足感を得ています。でも、毎日音楽をプレイするためならどんな労力も惜しまないというタイプなら、プロミュージシャンとしてのキャリアも目指せることでしょう。
コネクションを築く
ミュージックビジネスとはいえ、真剣なビジネスです。生き抜いていくにはコネクションを広げ、幅広いネットワークを築くことが非常に大切です。たとえばすでに人気を集めている友人のバンドのオープニングアクトを任されることになれば、それは素晴らしいチャンスとなります。
コネクションを広げて勢いをつけてください。そして、自分の地元にはアクティブに関わっていきましょう。他のミュージシャンはもちろん、他のバンド、ローカルまたは大学などのラジオ局、ライブハウス、バーなどのマネージャー、バーテンダー、ウェイターやブッキング担当など、ミュージシャン、プロモーション、雇用に関わるあらゆる人々と知り合いになりましょう。彼らはまさに情報の宝庫。例えばライブに参加した時も、そういった仕事についている人たちとすすんで会話し、彼らがどんな人材を求めているのか、どうやってバンドと契約しているのか、などについて話を聞いて、知識を深め、後で思い出せるようにメモを取っておくと良いですね。
会場をリサーチする
自分たちに近いバンドがブッキングしているライブ会場を、車で行ける範囲内にあるものからリストアップしてみましょう。たとえば、オリジナル曲を演るバンドしかブッキングしない、あるいはカバー曲を演奏するバンドしかブッキングしない、そんな場所もあるはずです。それから地域の情報誌などでライブコンサートの宣伝を出している会場を見つけて、実際に訪れて会場の大きさ、集まる観客のタイプ、雰囲気などを体験し、ホームページやソーシャルメディアのページなども確認しましょう。そこで担当者、連絡先、メールアドレスなどを集めていくことで、メーリングリストを作成することができます。常に最新の情報をアップデートしておくことが肝心です!
宣伝用ツールを準備する
ここではバンドのプロモーション計画の要素をご紹介します。
デモ
クラブのオーナーや契約担当エージェントがバンドの演奏レベルを知らずにブッキングすることはまずありえません。すでにライブを行っているならライブに来てもらえればいいのですが、おそらく一番多いのは、ビデオやデモ音源をプレスキット(詳細は後述)の一部として、またはオンラインで相手に送る方法でしょう。
その場合、もちろんできるだけ良質なサウンドを聞かせたいものですよね。ビデオを撮影するならば、iPhoneにMV88などの外付けマイクロホンを使用し、ShurePlus™MOTIV™のようなレコーディングアプリを使用するのが一番効果的でしょう。
アルバムを作れそうなほど長く録音する必要はありません。目安は3曲ほど。でも何よりも大切なのは長さではなく、録音された音がバンドの本来の音を再現しているかどうかということです。
それから、デモCDやフラッシュドライブをクラブに持ち込んだら、オーナーがその場ですぐ聴いてくれるとは思わないこと。大抵の場合そんなことはありません。直接本人に会えるか、電話やEメールで自己紹介するかのいずれかに関わらず、ライブハウスのオーナーかブッキング担当者にデモやその他の宣材を渡し、後で時間のある時に聴いてもらうようお願いする、というのが普通です。
プレスキット
宣材の重要な部分はここにあります。初めは、デジタル版(EPK(Electronic Press Kit、つまり電子プレス・キット)とも呼ばれます)がもっとも低価格で効果もある手段でしょう。でもいずれは印刷版も作って契約担当者やライブハウスのマネージャーに手渡せるようになると良いですね。
キットに含めるべきコンテンツの例:
- 1ページにまとめたバンドおよびそのメンバーの略歴
- バンドの写真(複数可)、複製されても問題のないもの
- CD、フラッシュドライブ、または自分のサイトやソーシャルメディアにあるオーディオ/ビデオファイルへのリンク
- 歌またはセットのリスト
- プレス掲載のコピー(もしあれば)
プロレベルのクオリティでまとめましょう。スペルミスなどがあってはいけません。友人やバンドのメンバーに目を通してもらい、確認してもらうと良いですね。あなたのブランドそのものを宣伝しているのだということを忘れてはいけません。
ウェブサイト
ここではバンドの成り立ちを紹介したり、音源やビデオの共有、ブログの投稿、音楽ダウンロードサイトやソーシャルメディアへのリンク、そしてもちろん今後のライブのお知らせを行います。低コストで多機能なサイト制作手段は数多くありますから、バンドのウェブサイト作成は限りなく簡単です。
ソーシャルメディア
ファンベースを構築し、音楽業界とのつながりを築くにあたって、ソーシャルメディアは不可欠な存在です。たとえばFacebookなら、独立サイトと変わらない機能を無料で使用することができます。
ニュースのポスト、ビデオのアップロード、ファンとの会話、他のアーティストやバンドのフォローも忘れてはいけません。シェアやリツイートによりつながりも広がっていきます。
その意味ではFacebookとTwitterはもっとも使いやすいツールではありますが、Instagram、Snapchat、YouTubeやPeriscopeなどのライブストリーミングアプリもぜひ活用してください。契約担当エージェントやライブハウスのマネージャーは、ソーシャルメディアでそのバンドがどのぐらいフォローされているかをブッキング前に確認するものです。できれば週に数回ポストして、家族や友人にも協力してもらい、フォロワーを増やすきっかけを作りましょう。
プロから聞くライブブッキングのヒント
シアトルをベースに、ソロとしてだけでなくバンド活動も行い、自身もプロモーターでありレーベルの役員でもあるレイモンド・ヘイデンに話を聞くことができました。彼が教えてくれたポイントは次の通りです。
- 担当者として一人のメンバーを指定する。ブッキングのために宣伝を重ね、電話したりメールを送ったり会場を訪れたりといったフォローアップを、バンドメンバーの全員が快く引き受けてくれるとは限りません。誰か一人がその担当となり、活動し続けることが必要です。
- 観客を知る。メタルバンドをやっているのにブルース系のライブハウスに宣伝をかけても進展はありませんよね。対象を確認することが大切です。
また、小さい会場は大きい会場よりも当然満員になりやすいもの。その方が会場のテンションも高まって、観客との一体感が生まれるということを覚えておきましょう。
- 会場を限定しない 。ライブハウスやバーなどだけでなく、近隣のフェスティバルやバンドのコンテスト、コンサートイベント、オープンマイクの日なども対象として考えましょう。フリーライブを提供するつもりでも構いません(ただしむやみに無料での演奏を繰り返さないこと)。
- 友人や家族を招待する。契約担当エージェントやライブハウスのマネージャーは、あなたのバンドが観客を集めて、そのお客がお金を使ってくれることを期待しています。
- メーリングリストを作成する。メーリングリストはウェブサイトでも構築できますし、ライブの際に簡単なリストにサインアップしてもらうことでも作成できます。ライブハウスのマネージャーたちは、バンドが観客を集める努力をしているのを好むものです。
- ソーシャルメディアを最大限活用する。どこのウェブサイトやソーシャルメディアであなたのバンドを検索できるのか、観客全員に伝わるようステージでその話をしたり、チラシやカードなどを配るべく用意しましょう。観客が興味がありそうな話題についてバンドのメンバーにインタビューしてライブストリームするのもお薦めです。契約担当エージェントやライブハウスのマネージャーは、ここでどの程度のフォロワーがついているかを確認できます。
- ポスターを作成する。契約担当エージェントに会場や街中に貼れるポスターを作ってあることを伝え、テープやホッチキス、その他何でもかき集めて、ポスターを貼りに行きましょう。
- メディア対策を忘れない。これはつまり地域のエンターテインメントのリポーターやラジオ局のことです。大学内のラジオはスタート地点として最適です。良い反応があれば、ウェブページで紹介したりプレスキットでも言及しましょう。
マナーが大切
たとえ人気が出てきても、マナーに留意し、謙遜の気持ちを忘れないことが大切です。契約担当エージェント、ライブハウスのマネージャー、ミュージシャン、全員が口を揃えるのが「天狗になるな」ということ。
つまり、あなた方にチャンスを与えようとしてくれる契約担当エージェントやタレントマネージャーには常に敬意をもって接し、ライブハウスでも全員(マネージャーから専属のサウンドクルー、バーテンダー、ウェイターまで、全員です)と、そしてファンとも、そのように接しましょう。彼らなくしては、他のバンドとあなた方の間に何の違いもありません。あなたのバンドも、家のスタジオで録音したサウンドをフラッシュドライブやCDに録音して、平日の夜にリハーサルをしにやって来る数々のバンドの一つというだけなのです。
必ず時間通りに到着してセットアップすること。パーティーとパフォーマンスを混同せず、人々が求めるものを与えるよう、実際にはそれ以上を与えられるよう努力しましょう。
そしてもちろん、できる限り質の高い機材をそろえること
Shure PG ALTA™マイクロホンは多数のフォームファクタから選べる他、リーズナブルな価格でリハーサル、パフォーマンス、そしてレコーディングにプロ品質のサウンドを提供できます。
まず初めに揃えたい必須マイクの推奨リストをご紹介します。
ボーカル
PGA48 カーディオイド・ダイナミック・ボーカルマイクロホン
PGA58 カーディオイド・ダイナミック・ボーカルマイクロホン
楽器
PGA57 カーディオイド・ダイナミック・楽器用マイクロホン
PGA98H カーディオイド・コンデンサー・楽器用マイクロホン
ドラム
PGA52 カーディオイド・ダイナミック・キックドラムマイクロホン
PGA56 カーディオイド・ダイナミック・スネア・タムマイクロホン
PGA98D カーディオイド・コンデンサー・ドラムマイクロホン
ドラムキット
スタジオマイクキット
サイドアドレス
PGA27 大口径サイドアドレス型カーディオイド・コンデンサー・マイクロホン