ボーカルに最適なマイクの選び方
趣味で歌うシンガーから、本格的なボーカリストへレベルアップしませんか?Shureが、ライブ演奏から新曲のレコーディングまで、ボーカルに最適なマイクの選び方ガイドをご用意しました。
ボーカリストのあり方は変わりつつあります。何千人もの観客を相手にオンラインライブをしたり、PC1台で好きな曲を録音したり。誰にも邪魔されずに、自分のやりたいパフォーマンスをするために、必要なのは一音一音を忠実に再現し、声を高めてくれるマイクです。
このガイドは、音づくりに真剣に取り組み、ワンランク上を目指しているシンガーのお役に立つように作成しました。適切なボーカルマイクを探すのは有意義なことですが、時間がかかり、かえって混乱を招くこともあります。
そこで、Shureがこの問題を解決するためのガイドを作成しました。
Shureのボーカルマイクロホンについて、楽しみながら詳しく知りたい方は、こちらでLANDRの仲間と一緒にこのビデオシリーズをご覧ください。(英語のみ)
優れたマイクというのは、自分の声を聴かせるだけのツールではありません。 シンガーは、優れたマイクが自分の声の微細な部分まで捉えてくれると信じています。 シンガーなら、自分の声の音質や特性だけでなく、使い方や使う場所にもぴったり合ったマイクを選びたいと思うでしょう。
ステージかスタジオか
最初に決めなければならないのは、ライブ演奏用のマイクか、自宅やスタジオでの録音用のマイクか、ということです。ステージでもスタジオでも威力を発揮するマイクはたくさんありますが、購入する前にマイクの主な使い道を考えてみましょう。
ライブ環境にもレコーディング環境にも対応するマイクがあるとはいっても、一般的にエンジニアは特定の用途を念頭においてマイクを設計しているからです。たとえば、PGA27のような高感度のラージダイアフラム・コンデンサー・マイクロホンは、周りの環境から遮断された(自宅のクローゼットのような)静かな空間で、ビリー・アイリッシュばりの繊細なボーカルを収音するのに最適です。
しかし、大音量を轟かせるロックバンドのステージではどうでしょうか。この場合に求められるのは、BETA 58Aのような、ステージの雑音を除去し、高い音圧レベルに対応できるよう設計されたダイナミックマイクロホンでしょう。
そのため、マイクを購入しようとしている人には、コンサートを開くつもりなのか、それとも新曲を録音しようとしているのかを考えてもらう必要があります。ではまず、いくつかのステージ用マイクを見てみましょう。
ライブ演奏向けのボーカルマイクロホン
PGA58 – バンドの練習やコンサートで使用する、手頃な価格で高い音質のマイクが必要ですか? PGA58は、定評のあるShureクオリティーとパフォーマンスを提供するプロフェッショナルマイクロホンです。 次に歌う人にスムーズに渡すための便利なオン / オフスイッチも付いています。
SM58 – このマイクはライブパフォーマンスの「レジェンド」と呼ばれています。 優れたショックマウントと内蔵ポップフィルターを搭載したSM58は、巨大スタジアムから小さなクラブまで、あらゆる場所でクリアで温かみのあるサウンドを実現します。 非常に信頼性が高く、レコーディングスタジオ並みのサウンドを再現できます。
BETA 58A – このマイクがステージの上で最も頼りになる相棒になるかもしれません。Beta 58Aの明瞭な音が、バンドの中でのあなたの声を引き立たせます。さらに、周りの音から、あなたの声をしっかりガードします。
BETA 87A – このコンデンサーマイクがあれば、観客はあなたのボーカルに魅了されるでしょう。 BETA 87Aはこのクラスで最も人気の高いマイクロホンと言えます。 声がよく響くように中域上部に合わせて調整され、他の音からは適切に分離されます。
Nexadyne™ 8(ネクサダイン8) – このダイナミック・ボーカルマイクロホンは、プロのエンジニアやボーカリスト向けのライブパフォーマンス用マイクです。デュアルトランスデューサーの音声信号処理により、必要最低限のEQでクリアで忠実なボーカルサウンドを実現。中音域と高音域はコンデンサーマイクロホンに匹敵する明瞭度を持ち、客席の最後列までボーカルが突き抜けます。
NXN8/C(カーディオイド)
NXN8/S(スーパーカーディオイド)
THE KSM8 – 妥協はしない。 サウンドにも、パフォーマンスにも、ルックスについても、妥協はしません。KSM8は、ボーカルマイクの新しいスタンダードです。 このマイクは、どんな場所でもワールドクラスのパフォーマンスを発揮できるように、細部にまでこだわって作られています。
ホームスタジオでのレコーディング向けのボーカルマイク
THE SM7B – ラップからロックまで対応するパワフルなマイクで、滑らかで温かみのあるサウンドを実現します。 SM7Bはパフォーマンスの細かなニュアンスを捉え、思い切りシャウトしても頑丈な作りで不要な歪みを抑えます。王道マイクと呼ばれるにはそれだけの理由があります。
PGA27 – スタジオでボーカルの細かなニュアンスまで捉えることができて、さらにリュックに放り込んで地元の自由参加のステージでも使えるようなマイクをお探しですか? それなら、PGA27で決まりです。高品質のコンデンサーマイクロホンは、レコーディング機器としても最適です。さらにショックマウントとパッド入りキャリングケースも付属し、コストパフォーマンス抜群です。
KSM32 – この汎用性に優れたラージダイアフラム・コンデンサーマイクロホンは、スタジオでのパフォーマンスをレベルアップさせます。 広大なレンジにより、歌声のニュアンスを驚くほどクリアに、余すところなく捉えます。 ホームスタジオの新しい秘密兵器の登場です。
適切なマイクの選択
ここに示したボーカルマイクはShureの製品ラインのごく一部に過ぎませんが、マイク選びの第一歩のお手伝いになったはずです。 候補を絞り込んでいけば、他に検討すべきマイクがはっきりしてくるかもしれません。次のツアー用にBETA 87Aをお考えですか? SM86やKSM9のハンドヘルドコンデンサーマイクもチェックしてみてください。 ホームスタジオ用にPGA27かKSM32を検討しているけれども、価格的にはその中間がいいとお考えですか? それなら、SM27はいかがでしょうか。
まだマイク選びの手がかりがつかめないという方は、SHURE MIC MATCHを試してみてください。 いくつかの質問に答えていただくだけで、あなたにぴったりのマイクをご紹介します。
そして、覚えておいてください。マイクを選ぶときに意識するのは、自分の声の響き方に満足できるかということです。では、お近くの楽器店に行って、いくつかのモデルを試してみましょう。 まずは、ご自身の耳で体感してみてください。